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オペル何処行く [欧州]

アメリカの自動社会社GM,何とか欧州の事業から逃げ出せたと思ったのに、またまた難物に遭遇。

所有していたオペル(ドイツ)、ヴォグゾール(イギリス)をカナダの自動車部品メイカーマグナに、売り逃げたと思ったのに。

昨日、ブラッセルのEU委員会、競争担当相から、ドイツ政府に対して正式な書簡が発せられた。

その内容;
”ドイツ政府のオペル支援資金はEU競争原則に反する疑いがある。
GMは保有株の売却を公開入札で行なおうとしたが、ドイツ政府は、政治的にマグナを選択して、公正競争を阻害した。
その為に、ベルギーのファンド、イタリーのフィアット、中国の自動社会社に公平な機会を与えなかった疑いがある。
説明せよ。”と言うもの。

本欄で大分触れてきたが、マグナは今後欧州中にあるオペル、ヴォグゾール工場の合理化を進める。
工場の閉鎖や、人員整理が進む。
ところがドイツ政府だけ、オペルの再建を助けるとして国家資金約、4000億円の提供を約している。
その代わり、ドイツ内の工場閉鎖、人員整理は控えめにしろとの交換条件がついている。

だから合理化の「被害」は、他国に集中する。
工場のある、イギリス、スペイン、ベルギーポーランド等からドイツ政府に対して不満の声が上がっていた。

EU委員会は、MG/マグナの合意を反故にできる力を持つ。

さてまた頭の痛くなるハードルが出てきた。

自由市場原理とは相容れない過剰な政府援助の矛盾である。

バイロン

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