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Made in Paris <アルテルナンス制度> [連載ーMade in Paris]

テニスのコーチを目指しているぐうたら娘の彼氏は、二年制の学生で、アルテルナンス制度をとっている。アルテルネとは交代するという意味を持ち、学業と就労体験を交代でするということである。日本の学生が無償(有償もあるようだが)で経験を積ませて貰うインターンシップ制度よりも、アルテルナンスは学業と実地体験の両立をより可能にし、より柔軟にした制度で、しかも給料が貰える。学校の授業料が企業により負担され、さらに一定の収入を得られるという夢のような仕組みである。さらに学校のプログラムに合わせて仕事時間を決めるなど体制が整っている。このアルテルナンス制度が適応される学校は、国家資格を取得することを目的としている。フランスでは、失業者が多く、若者の就職の手助けの一環で、卒業時に実地体験があり、すぐに即戦力となる学生を多く創り出そうという目的で国によって定められた。これにより、企業と学生の矛盾や採用ミスマッチの解消にもなれば、学生が入社前から社員と同じように働くことで、ビジネスマナーも身につき、お互いの理解も短期間で深めることができるのである。最低賃金が基準だが、企業はやる気満々の将来有望な若い学生を受け入れることで、社内の活性化にも繋がる。又、学生の指導を通して、社員のマネジメント力やリーダーシップを養うことが出来るので、両者にとって悪いことはない。大学や専門学校滞在3-4年目からの若いフランス人学生達は、家賃が安くなるルームシェアーを選択し、アルテルナンス制度を志望する。コミュニケーション専門学校3年生のぐうたら娘は、あとの2年を別の営業関連の専門学校に転学すると決めている。そしてこのアルテルナンス制度にあやかりたいそうである。ぐうたら娘の彼氏のコンフィヌモンに入る前の日課は、テニスのコーチになるための授業を講習し、開いてる時間に郊外の企業(総合型地域スポーツクラブ)で競技者にコーチする。最年少では、テニス業界のフェデレーションが目をつけている7歳の将来有望の子がいるらしい。そして、時間のある日にはプライベート個人レッスンで収入を得ている。あと残り1年学生を終了した後は、コーチとして本格的に動く。今は、クラブとレッスンはお休みなので、授業はテレワークで行い、コンフィヌモンの間も、アルテルナンス制度はしっかり適用されている。舞
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