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チリーの抗議デモと国際会議 [アメリカ州]

2週間前、チリーの首都サンチアゴで地下鉄運賃の3.7%の値上げの政府決定にたいし突如国民が街頭に出て反対運動。

政府対応が過剰で、民衆の怒りを買い、急激にデモは暴動化している。

政府関連事務所、商店、一般事務所の焼き討ち、地下鉄駅の破壊、と拡大。

既に、70名が死亡。

昨日はサンチアゴに記録的な100万人がデモ。

ピニェーラ大統領は来月に予定のサンチアゴにおけるAPEC首脳会議と、12月に予定の国連気象会議(COPS)の主催を放棄した。

APEC首脳会議ではトランプー習が出席で臨時米中サミットを行い両国の貿易戦争に妥協がなると予測されていた。

米中サミット会議の実現はAPEC会合場所の選定からやり直し。

COPSだが、急なキャンセルで代替地が決まらない。

バイロン
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ハリリ辞任:レバノン政変 [中東]

2週間に及ぶレバノン首都ベイルートの反政府デモ。

職よこせ、電気水道よこせ、汚職議員辞職せよ、と、日に日に膨れる群衆。

トリポリ他の地方都市にも波及。

狭い国土に15の選挙区、議会は、ヒズボラ、アマル党、進歩社会党その他キリスト教シンパの政党等入り乱れ、議席は、各政党に割り当てられている、特殊な選挙制度と議会。

昨日、抗議を支えきれずハリリ首相は職を投げ出した。

群衆は”革命だ”と一層勢いがついて、選挙制度の抜本改革を叫ぶ。

既に、国家財政は危機水準。公的債務はGDPの150%を超える。

元宗主国のフランス、先ずは国民に落ち着きを求める。

バイロン
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ハンガリーとロシア:EUのはぐれ馬 [欧州]

今週、ロシアのプーテイン大統領とハンガリーのオーバン首相はブダペストで首脳会談。

ここ三年で6度目の同じ二人のサミット会談である。

オーバン首相は二夏続けて休暇をロシアのセント ピータースバーグで過ごしている。

両国の最近の関係は密度を増している。

今年、ハンガリーが受け入れるロシア産天然ガス量は、昨年の二倍を超す勢い。

亦、ロシアから借款を受けてロシア産原子力発電所の導入も計画されている。

ロシアが主導権を持つ、国際投資銀行(旧COMECON銀行)の本部をモスクワからブダペストに移転も決定している。

オーバンのプーテインへの傾斜はEU、NATOにとり頭痛の種。

バイロン
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12月12日総選挙 [連載ー英国EU離脱交渉]

思惑が渦巻く昨日の英国下院。

6時間の激論の上、ジョンソン首相は一度拒否された総選挙日12月10日案を12月12日として再動議。

今度は、総選挙に反対の野党労働党に亀裂が走り438-20票で三分の二ルールを満たし混乱の離脱論議に暫時、休止符を打った。

EUが認める英国離脱日は最長来年1月31日。

選挙日から僅か1ヶ月。

その間ジョンソンの離脱案が新議会を通過しないと、EUから”無協定の破断離脱”となる。

バイロン
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バダデイ殺害とIS [中東]

先週、シリヤのトルコ国境でイスラミック ステイト(IS)の首領、バダデイが米国特殊部隊により殺害された。

ロシアは、当初このニュースに疑問を呈した。

過去にバグダデイ暗殺の噂が多数ある。

バダデイはイスラム帝国、カりフェイトの設立を宣言、自ら帝王、カリフを任じ一時イラク、シリヤにに猛威を振るった。

シリヤは一時国土の三分の一迄占領されたが、国際連合の掃討戦で最近はほぼ完全壊滅状況だった。

今回のバダデイ殺害は、トルコ、シリヤ、イラク、クルド(武装軍団)等の情報活動の助けで成功。

トランプは得意に大見得を切るが、殺害行動をロシアを含む”友邦国”には事前通告したのに、自国米議会を無視した。

記者会見で、トランプは議会に通告すれば”垂れ流し”民主党、ペローシ女史、シフ委員会長、から外部に漏れ、秘密軍事行動が不可能だった、と前代未聞の”選挙広報”。

民主党だけで無く共和党議員からも非難が起こる。

亦、トランプの言辞が、余りに幼児的で、殺害現場を残酷詳細に繰り返し、およそ一国の長の言語とは信じがたく、CNNは彼の発言中数十カ所を摘出、詳しく報じている。

万事、何事でも、理非を超えて来年の大統領選の勝利に利用するトランプ。

余りに宣伝臭が強すぎ今回のバグダデイ排除は選挙戦にマイナスだったとの評価が見える。

バイロン
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3ヶ月のリンボ [連載ー英国EU離脱交渉]

英国議会は解散総選挙に焦点が移った。

一定期間議員資格を保証する法により、議会解散は議会三分の二の賛成が要る。

亦、解散後選挙日までに、有権者に判断の時間を保証するためするため、土日、休日を除いて25日以上の時間帯を設けないといけない。

EUから与えられた3ヶ月の離脱猶予時間も直ぐ無くなってしまう。

ジョンソン首相は躍起になって早期解散総選挙を求め、野党労働党は世論調査での不人気で今選挙をすれば惨敗は必至と手練手管をくりだして、解散反対。

スコットランド、北アイルランド諸政党は連合王国からの分離問題も絡み総選挙には複雑な対応姿勢。

昨日、ジョンソン首相提議の12月10日”最早期”総選挙提案は、圧倒的多数で拒否された。

しばらく、議会の混迷(リンボ)は続く。三ヶ月続けば問答無用に、崖から落ちる”無協定離脱”か。

バイロン


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1月31日まで問題先送り [連載ー英国EU離脱交渉]

週末EU英国抜きの27カ国大使級会議。

英国の要請であるEU離脱日、今週木曜日の先延ばし要請を承認。

EU理事会決定として承認された。

英国は、離脱協定が英国議会の承認を得た日に、1月31日前でも離脱可能で、いわば柔軟な延長-”flextension”-を勝ち得た。

週末のEU。

フランス大統領マクロンが、厳しく英国を責め、離脱はEUが望んだのでは無い、英国が望んだことだ、それなのに、離脱後、EUと如何なる関係を求めるのか自分で分からぬ矛盾あり。

これ以上、英国のわがままを許せば、他のEUメンバーに悪影響があり、規定通り英国は今週木曜日に、離脱協定の有無を問わず離脱すべきだとして、離脱日延期に最後迄反対した様子。

さて明日からの英国、与野党、スコットランド国民党、中間諸政党、それぞれ総選挙で”カタをつけようと”動き出す。

スコットランド国民党は早期総選挙(12月9日)を求め、スコットランド国民はEU離脱反対の総意を示すだろうと言明。

バイロン
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電線被害:カリフォルニア州に非常事態宣言 [アメリカ州]

アメリカ カリフォルニア州6か所に燃え盛る野火。

激しい強風と乾燥した空気で消火作業は困難。

州知事は州全域に非常事態を宣言。

現時点で死者はでていないが,避難移動者は20万人を超えている。

電力会社、PG&E社は強風と倒木で"電線が切断され"スパークでさらに火災を誘発するとして、特に,被害の厳しい地区につき、給電を停止した。

現時点で約280万人が停電の被害を受ける。

当面,停電は今週木曜日まで続く。

知事は,停電により今後の災害報道に支障が生じるとし、州民に事前の避難準備を勧告している。

悲惨な他山の石。電線被害に学ぶべき。

バイロン


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フランスの小売業と中国 [アジア]

電子取引の伸張でアメリカ,イギリスのデパートは被害をまともに受けて軒並み規模を縮小している。

ところが、フランスのギャラリー ラファイエットは別格の様だ。

全フランスの59店舗に中国観光客が引きも切らず、今やフランス内収益の三分の一を中国の買い物客から上げている。

一度、香港の地場企業と組んで中国本土に出店したギャラリー ラファイエット。

これまでは一店舗だったがこれから急に10店舗まで拡張すると発表。

理由として、フランス,欧米の需要は頭打ちで今後望みが無い、中国にこそ将来性がある、と力が入る。

バイロン
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次期EU予算編成 [欧州]

イギリスの離脱問題が不鮮明なのに,EUは次期予算編成の重要時期に差し掛かる。

次期予算は2021年から2027年までの7年間をカヴァーする。

現在EU予算の収入根拠は各メンバー国による総国民収入(gross national incomeーGNI)の1,1%の拠金(分担金)原則。

それに各メンバー特殊事情を加味して,分担金の一部払い戻し(リベイト)方式が採用されている。

欧州議会の論議,EU委員会の意向で,次期予算規模は大幅に拡大しそう。

GNIの1.3%まで拡張下分担金で,現在の地域開発,共同農業維持政策に加えて移民対策,国境警備体制強化,経済ショック防備預金,等の政策目標を掲げる。

さらにリベイトはイギリス,ドイツ,オランダ等、巨大分担金負担国に支払われる妥協の産物で、リベイト廃止論が強い。

それにイギリスの離脱で彼らの分担金が消える。彼らの”離婚料”の額によっても新予算規模が変わる。

例えば、イギリス離脱、予算規模拡大、リベイト廃止をそのまま適応するとドイツの分担金は現在の"倍"に跳ね上がる。ドイツの国内社会保障資金に大きく食い込み国内経済,政治が持たない。

難題ばかりの予算編成,先行く全く不透明。

バイロン
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