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一票の差:アメリカ上院の構成 [米国トランプ弾劾]

アメリカ連邦上院議員、州の大小に拘わらず各州2名が選ばれる。

現在、50州で総員100名となる。

ちっぽけな北ダコタ州の二人の上院議員は共和党。

比較に出来ぬマンモス州のカルフォルニア州も二人の上院議員しか選出できず、彼らは民主党。

トランプ大統領弾劾裁判。

上院の最終採決は52-48票(共和党議員数対民主党議員数)でトランプ弾劾は政党ライン通りの投票で拒否された。

BBCが報じている。

上院の票決を人口比(一議員が代表する有権者数)で計り直すとトランプ弾劾に賛成する米国国民は弾劾反対より1800万人多いこととなる。

即ち上院判決は軽々と逆転し、トランプは大統領の座を追われる。

アメリカ政治史に悪名高い”地方偏見(rural bias)”の笑えぬ悪戯である。

バイロン
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シリヤ アラブの春の10年目 [中東]

永いアラブの春の闘争だった。

今年で10年になる。

シリヤのサダット大統領は生き延びた。

ISを始めアルカイダの生き残り等、反対勢力との消耗戦に勝利しつつある。

反政府勢力は、今や、力を失いトルコと国境を接するイドリブ州に逃げ込んで、住民に紛れ込み辛うじてサダット抵抗を続けている。

昨年12月、サダットはイドリブ州に集まった抵抗勢力の撲滅戦開始。

住民の被害を無視して強烈な空爆に踏み切った。

従来よりのサダット支援のロシアも空爆に参加している。

数十万人の住民が着の身着のまま、トルコ国境に避難し、トルコへの逃避を試みる。

トルコは断固これを拒否。

既に10年に及ぶシリヤの内紛で無数のシリヤ難民を受け入れてきた。

もうとてもこれ以上の受け入れは許容できない。

昨年末から、トランプの間の抜けた方針で、米国軍は現地から退去している。

アメリカは調整能力を失っている。

トランプは、関係国との事前協議もなく、トルコにシリヤ越境の軍事行動を認めている。

シリヤに、ロシアとトルコの軍が入り、事態は更に混乱している。

国境に無数の難民キャンプが立ち並び、国連は人道的危機の警鐘を打ち鳴らす。

越境トルコ軍とシリヤ軍の小競り合いが生じた。双方に死者が出ている。

バイロン
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