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連載ー英国EU離脱交渉 ブログトップ
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リズ トラス EU担当相に 能吏の躍進 [連載ー英国EU離脱交渉]

長く英国のEU担当相だったフロスト氏は先週末、辞任。

ジョンソン首相のコロナ対策が、揺れて国民に不信を招いている、とするのが辞任理由。

英国のEU離脱以来、北アイルランドの扱いをめぐり、事態は混迷を深めている。

EUに対し強気一方のフロスト氏に国内でも批判が強まっていた。

後任に、今年6月に任命された外務相リズ トラス女史が指名され、女性平等相に加えて3っつの閣僚ポストを兼務する。

彼女は国際通商相を担当していた当時、日本との自由貿易協定を纏めた辣腕ぶりは記憶に新しい。

2010年にニューフォーク地区から国会議員に選出されて、僅か10年で政界の中心にのし上がった彗星。

2016年、英国のEU離脱国民投票時には、離脱反対のキャンペンをリードしていた。

バイロン
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8割の制限撤廃:EUの最終提案 [連載ー英国EU離脱交渉]

英国のEU離脱に付随する北アイルランド議定書。

昨日EUは最終提案。

英国から北アイルランドへの物流に、動植物検疫、税関審査等の事務処理量を現行の8割まで排除する。

但し、北アイルランドを、議定書に従い、例外的に物流に関して、EU市場の一員と見なしているので、同地区の通商監督は欧州裁判所が行う、とする。(即ち、英国法は通用しない)。

バイロン




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北アイルランド議定書 [連載ー英国EU離脱交渉]

英国のEU離脱後の、北アイルランドと英国との関係に付き、特別扱いの”北アイルランド議定書”が施行されている。

アイルランドと地続きである北アイルランドは英国領。

しかし、議定書に従い、北アイルランドは、例外的にEUの単一市場に留まり、欧州裁判所の法的管轄権のもとにある。

その為、北アイルランドと英国間の税関検査、動植物検疫、出入国検査、等が必要で、ヒト、モノの動きが制限される。

議定書の扱いにつき英国とEUで対立が生じている。

英国は、北アイルランドのユニオニストの要求に押されて、議定書の無効化を、狙う。

英国と北アイルランド間に全てのチェックを許さない。

EUは、議定書を無効にすれば、英国から、北アイルランドを経て、禁輸品がチェック無しにEUに入ると無論反対。

複雑な紛争が激しさを増してきた。

バイロン



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焼け石に水:英国トラック運転手 [連載ー英国EU離脱交渉]

クリスマスを控え、英国の物流を担う、トラック運転手、農園労働者がいなくなった。

EU離脱で欧州大陸からの出稼ぎがいなくなった。

昨日、政府は緊急処置として海外の重量トラック運転手、鳥獣園労働者、10.500人に、特別労働ビザの発行を発表。

これに対し、英国経団連議長は”かがり火にコップの水一杯”の惨めな処置だと批評。

既にガソリンスタンドの閉鎖が起こり、スーパーマーケットの棚が空になっており、運転手不足は9万人を下らないと指摘。

バイロン
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英国炭素コスト不明:発電業者の悲鳴 [連載ー英国EU離脱交渉]

本年初日よりEUと英国は離別。

以後、両者の各分野における新関係に関する合意が図られているが、問題は山積。

離別で英国は電力会社が排出する温室化ガス(CO2)の価格が未だ決まらない。

EUでは排出の炭素量(排出量)価格につき、市場が作動している。

英国は、離別でEUとは別の自国の市場を作るとしているが(EU規則より厳格にすると声明)未だたたき台の提案も無い。

政府は、第二四半期中に具体的企画を発表するとするが、既に英国では炭素排出取引は作動していない。英国の電気会社は、一切の負担無く、ただでCO2ガスを空中放散している。


一方EUの炭素排出権市場では環境規制の厳密化でトン当たりの排出炭素価格が史上最高値を辿っている。

英国電力企業連盟は、将来の炭素排出権の英国内価格動向が見えないので、将来のコスト増負担が分からず、このままの発電作業は困難だとして、第二四半期にまで待てず至急政府の新市場構想を明確化するよう要求を行った。

バイロン
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地殻変動:株取引アムステルダムに [連載ー英国EU離脱交渉]

英国のEU離脱。

未だに金融取引に関する両者の合意が無い。

先月の株式取引の実態が出た。

オランダ、アムステルダムの3証券取引所の株取引額は、先年12月より一挙に4倍に増えて、始めてロンドンを抜き去った。

EUの証券取引所で、続くのは、パリ、フランクフルト、ミラノでロンドンを急追中。

世界金融のメッカ、ロンドン シテイーに地殻変動。

バイロン
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金融市場:無協定の荒野 [連載ー英国EU離脱交渉]

”一マイル四方(the Square Mile)”のロンドン シテイー。

世界金融取引のメッカだった。

EU離脱の最初の1週間が過ぎた。

離脱協定書は1200頁におよぶ分厚い文書だが、金融分野に関する条項は少なく、UK、EU双方の関係は不鮮明。

多くの批評家が”無協定分野”と表するファイナンシャル トレイド。

元旦より、ユーロ建ての株、証券、金融商品の取引は”一マイル四方”から、パリ、アムステルダム、フランクフルトの市場に逃げ出してしまった。

ロンドンのトレイダーの仕事が消えた。

更にコロナ対策で自宅作業の不便さが追い打ち。

世界のシテイーから活気が消えた。

”仕事が無い”との嘆きが聞こえる。

バイロン
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瞬時に消えたロンドンの金融センター [連載ー英国EU離脱交渉]

EU離脱後の初の証券取引日、昨日の月曜日。

ロンドンの株式市場から、大手株、大手投資家、ユーロ株の取引が消えてしまった。

取引はパリ、アムステルダム、フランクフルト他、EU各国の証券市場に飛び移っている。

“ロンドンは欧州株取引を失った。”、”ビッグバンどころでは無い、取引が消えた(ゴーン)のだ”とメデイアは騒ぎ立てる。

ユーロ建ての株、金融商品の売買、清算業務をロンドン市場で仕切られるのは筋がちがうと、離脱前から対立が過熱していた“カネ”の問題。

離脱協定交渉でも“金融サーヴィス分野”に関しては一切の具体的合意がならず。

離脱初日にすざましい破断が露呈した。

初日の影響の範囲(例えば英国税収入への影響)は正確につかめない.。

余波と対策はこれから。

バイロン


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変化無し:離別の日 [連載ー英国EU離脱交渉]

英国がEUから離脱した初日。

英仏海峡を渡るモノの流れに大きな変化が無い。

陸海空の交通路を動くモノは去年通り、新規の関税はかからない。

違いは、税関審査のための書類を用意することが必要となったが、これは事前の準備が進み、混乱は無い。

コンピューター処理の構えが出来ている。

合意のスポットチェックも混乱無く終えた。

大陸側のフランス港カレー、ダンケルクは正常に作動している。

離脱初日の違いは、動物、植物、生鮮食料の検疫チェックが新たに始まったこと。

野菜類は、東欧諸国から英国へのトラック輸送が多い。

英語が通じない運転手がチェックを通過しなくてはならない。時間がかかる。

正月明けに量が増えるとスーパーマーケットの野菜の棚が空になる危険がある。

バイロン
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62-38:スコットランドとEU [連載ー英国EU離脱交渉]

連合王国UKは47年間の関係を絶って昨日正式にEUを離脱した。

2016年の国民投票でスコットランドは62対38の大差で離脱に反対した。

5月に総選挙を迎えるスコットランド。

自治政府首相のスタージオン女史(最大党Scottish National partyの党首)は、年頭の辞で下記表明。

・連合王国UKはEUと離れたがスコットランドは離別に反対。
 スコットランドはEUの変わらぬ友人である。

・スコットランドはUKから独立して、必ずEUに戻って行く。

・EUはスコットランドが帰りつくまで道に明かりを付けて置いて欲しい。

・5月の総選挙には、再度スコットランドのEU離脱の賛否、スコットランド独立の国民投票を
 求めて戦う。


バイロン





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