蓼科高原の光と影

主人のお仲間が集まります。東京は連日、大変な暑さだそうですが、ここ蓼科高原は朝晩、暖房が必要な涼しさです。主人は若いころ勤務したヨーロッパを思い出しています。特に、スペインのマドリッドが高原で、湿気が無く、空気が透明で蓼科高原に似ていると思いだしています。湿気の無さが両方にていると言います。太陽の光が、鋭く、さすように景色を際立たせます。”光と影”の鮮明な世界です。主人の蓼科仲間は、皆、蓼科賛歌を歌い続けます。私も、よく食べてよく寝られるので一回り太ってしまいました。テイテイ

3歳の誕生日

私の誕生日はクリスマスデイ。昨日、３歳になりました。目白駅の裏、美容院のご主人が、散髪してくれ素敵なミニカーで送り届けてくれました。自分でも、きれいになったと思います。体重は、４．３キロ。ちょうど、シンガポールから帰国してきたお孫さん達も集まって、お祝いをしてくれました。奥さんから新しい首輪をもらいました。主人は、少し太りすぎだ、これからはもっと、俺の言葉を理解しないといけないと言います。でも、美人だから許そう、とニコニコしていました。

テイテイ

えっ４キロ超え？

涼しい蓼科高原で、食欲が進みすぎました。先週、目白に帰り、目白駅の裏にある美容院で理髪。いつもお世話になる理容師のお姉さんが、おや、４キロを超えたわよ,と、驚いています。これを聞いて主人は怖い顔。テイテイよ、一か月で１割も体重が増えては問題だと、これから主人の好物は分けてもらえぬようになりました。お蕎麦も、ステイキも、お刺身もしばらく、お預けです。今度のクリスマスで私は３歳になります。テイテイ

蓼科高原 夢の気象

主人は、東京の猛暑に音を上げて、奥さんと私を車に押し込んで、蓼科の山荘に逃げてきました。１４００メートルの標高、蓼科高原は、暑さ知らずの天国のようです。気温は日中でも２０-２２度。空気は湿気を含まず、風は爽やかに澄みきっています。夕刻は暖房をつけています。主人は、オイ、テイテイよ、こりゃ不思議だ。少しの標高の差で、こんなに気温は下がるものか。テレヴィの天気予報は一体、標高どれほどの高さでの話なのか。日本は高低差のある山岳国。高地の気象がこんなにも違うものか。差が異常気象で強調されるのかな、と話しかけます。主人が住んだロンドン、シドニー。英国も豪州も、平たい国。今ニュースでは両国とも熱波で逃げ場がない。日本は恵まれている、と話しています。テイテイ

目白の雀

ヴェランダに繋がるガラスドアに雀がホヴァリングして主人の気を主引きます｡主人は、おー来たかとドアを開けます｡書斎にはコメとかパン屑の餌の皿が置いてあります。二三羽の雀が私を無視して飛び込んできます。主人の手の届きそうなところで平気で餌をついばみます。主人は､大分慣れてきたな､もうすぐだ。きっと直ぐ俺の手に乗るな、とニコニコしています。悔しいですが雀は私を全然怖がらない｡私が犬で､飛べないし動きが鈍いと決めて居て、鼻先でもすっかり無防備なのです。私も最近は諦めて､彼らを無視しています。主人も笑って見ています｡テイテイ

大人気 三越の補聴器売り場

主人は直ぐ動きます。蓼科の山荘で補聴器の調子が悪くなったと、奥さんと私を急遽車に積み込んで帰京しました。主人はドイツのシーメンス社の補聴器を扱っている三越本店に行ってきました。私は何時もお留守番です。帰ってきた主人は､私を定番の膝にのせて､報告してくれます．テイテイよ、補聴器は大人気だよ､売り場が広くなって､大きなソファーの待合場まで、作っているよ。三人の専門家が対応しているが客は引きも切らず、だよ。僕の機械は直ぐに直った．デモ待ち時間がかかったよ。驚いたが隣に､大きな眼鏡売り場が出来ていた。丁度､老眼鏡の調子が悪いので､検眼してもっらたよ。耳と目の店が隣り合わせで、繁盛している。デパートも変わったね､と話して呉れました。
テイテイ

秋が遅い蓼科高原

主人はしきりに不思議がっています。主人が日頃自慢する日本一湿気の少ない自然環境で、陽光と樹影の光と影の対比は鮮明です。澄んだ秋風は何時ものように爽やかで変わらない蓼科高原。でも、もう秋も深いのに、高原に紅葉がまだ訪れない。山は未だ夏の装いなのです。主人はお気に入りの万葉堂の女将さんに今年の紅葉地図を詳しく聞きに行きました。今年は高原全域に３週間ほど紅葉が遅い。私たちと同様下界から紅葉見物に、多くの人々が集まっているのに。でも、今年は山荘の庭は鹿の一家が毎朝訪れ賑やかです。リスは知恵がついて、ヴェランダの餌箱にヒマワリの種を入れ忘れると、ガラス戸を叩いて催促します。私は、領分を犯す動物を追い払いたいのですが、鹿もリスも私をすっかり無視しています。だから、私も無視することにしました。テイテイ

目白の雀

目白のアパートのヴェランダに雀が集まります。主人は、パン屑や、お米を少し撒きます。二三羽の常連は、とても利口で主人の窓ガラスの前でホヴァリングして、主人の注意を引きます。ガラス窓を小さなくちばしでつつくのもいます。お腹が空いたと知らせているのです。それを見て.主人は大変喜んでいます。.奥さんはお米はもったいないと主人をたしなめますが、主人は、奥さんに隠れて台所の米びつから、くすねてきます。雀たちは私を怖がりません。私が吠えて脅しても犬だから飛べないのを知っているのです。.主人は、その昔、ロンドンやパリ、シドニーで見た雀が人を恐れず人の手から餌をついばんでいた光景が忘れられません。
テイテイ

智辯の決勝戦

野球が大好きな主人。夏の甲子園、高校野球。決勝戦が智辯の”兄弟高”対戦となって、浮かぬ顔です。テイテイーよ、おかしなことが起きるものだなー、同じ高校の校内練習試合みたものかね。よほど野球を売り物にしている高校だな。野球専門高校かな、子供達は他に勉強しているのかね、将来、何をするのかな、と、話しかけてきます。主人は楽しみにしていたのに、どうにも落ち着かず、とうとう、テレヴィを切ってしまいました。テイテイ

オリンピックが終わった蓼科高原

私は2歳になるトイプードルの雌犬です。主人がベルリンで見たエジプトの女王、ネフェルテイテイの彫像に因んで、テイテイと名付けてくれました。今年も、主人の長野県蓼科高原の山荘にきています。この1週間、主人は、テレヴィに釘づけで、東京オリンピックを見続けました。東京のお家は、オリンピックのスタジアムから、近いのですが、何しろものすごい暑さだし、直接見に行く切符もありません。北八ヶ岳連峰に繋がる標高1400メートルの山荘は涼しく、空気が乾いていて、とてもいい気分です。私は何時も主人の膝の上でオリンピック観戦に付き合いました。でも、昨日で閉幕。主人は、急に　することが無くなってうろうろしています。
テイテイ