EU27カ国の総予算のほぼ半分を占める共通農業政策(CAP)費。
農業助成金である。
その分配方法、受領者の詳細についてはこれまで闇に包まれ明確にされていない。

この度、ニューヨークタイムズ、ヘラルドトリビューン紙が共同でコンピューターを駆使して解析する仕事に取り掛かった。

イギリス女王を初めとする貴族層や、マルテイナショナルのカーギル社、教会やら、菓子会社、セメント会社や電気会社、その他その他訳の分からぬ企業や個人がしこたま助成金を懐にしている。

世界最大の補助金システム,CAP。

そのお運用の様は伏魔殿の真っ暗闇。

農産物輸出の価格補助は一つの柱だが、この援用で世界の貧困国の農業は何時までたっても瀕死の状態。

アメリカの農業助成の規模はCAPの四分の一。
それでも何かと過剰保護だと欧州からイチャモンヲ付けられる。
此処で立ち止まり、[古いヨーロッパ]に逆ねじを食わせる算段と見える。

政治家にはタブーの農業助成の世界、大西洋の左右でどんなやり取りが始まるのか。

バイロン