待ちに待った運転免許証が、4ヶ月後の10月初旬に届いた。それから10間後には、国際免許証も届いたので、あわせてNY滞在のぐうたら娘に送った。これで免許証は一件落着である。気になっていたアメリカの大学探しは、どこも高額すぎて、入学出来ないままになってしまった。語学学校に数ヶ月通う事で納得したものの、入学時期を逃し、しかも12月まで待たないといけない。さらに学生証が貰えない事が分かったとき、ぐうたら娘は、何を血迷ったか、フランスの大学に入学する決心をした。通信制大学という方法があった。多少お金はかかったが、それでもアメリカよりも遥かに安い。学生証も取得した。フランスは本当に学生天国だ。それにしてもなぜ「法律」をやる気になったのかは、ぐうたらママにも理解不能であるが、この分野は、知らないよりは少しでも知っていた方が、何か得するかなと思った。フランス大学の学生証(国際学生証ではない)で、NYの地下鉄が学割になったり、美術館や映画館にも利いた。NYの店で度付の眼鏡が処方箋なしでは買えないので、子供に眼鏡壊されたぐうたら娘は、路頭に迷っていたが、パリの目医者が処方した紙で受け入れてくれる事が判り、新しい眼鏡を作って貰った。でも出発時に加入した保険では、残念乍ら返金は一切ない。さて、気になるぐうたら娘のホストファミリーは、とても優しく最初の印象通りらしい。娘同様にNYにやってきた数人のうち二人は、ファミリーと性格不一致で、別の州に引っ越して行った。ぐうたら娘は、二ヶ月を過ぎ、いつの間にか、幼い子達の言っている事が聞き取れるようになっていた。ファミリーのお母さんは、とても早口で、まだ聞き取りに苦労するらしい。子供達の学校の見送りと迎えそして17時夕食も作り、それぞれの宿題も見ている。テレビ電話で、着ている新しい服に目が行く。洋服店は、パリよりも安い価格で買えるというから、ここでも血が騒ぐのか、しかし、誰に似たのだろう。舞