パリの薬局でマスクを売っていることすら知らなかったぐうたらママ。パリジャンは相変わらずマスクをしている人がいない。我慢をしている様子でもない。ぐうたら娘にマスクしないのならエリマキで口を隠すよう促せば 「Pourquoi?=なぜ?」。テレビニュースでは、病気がある人、感染者と接した人に限りマスク着用を進めている。なるほど、自分はどちらでもないと思っている人がほとんどなのであった。しかしながら、ぐうたらママは、地下鉄で視線を感じる事が気になって仕方ない。咳1つしたら猛烈な感情を伴う視線を浴びせかけられるのである。必然的に目が合う回数も多くなり、じっと悪い者を観るかのように、凝視続けてくる。遠距離からも見つめられる。「目は口ほどにものを言う」という言葉の通りである。眼力の与える印象は強い。「目は心の鏡」という通り、教養ある人とない人に別れてしまう。今は、アジア人を代表しているのであるから、仕方ないのであろう。意識を内側に向けるか、貝になるか、音楽聞いて瞑想にふけるか。舞