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観光客に潰される天国 カナリア諸島 [社会、文化]

アフリカ北西海岸沖のカナリア諸島。スペイン領の7つの島は美しい海岸と輝く陽光で欧州の最高の観光地。7つの島を集めても住民は僅かに220万人。ここに、昨年は1400万人の観光客が押し寄せた。一昨年の13%増しである。

昨日、全7島の住民組合、環境保護団体が連合して立ち上がった。島に、外国資本で次々と高級ホテルが建てられる。短期滞在の民宿がとてつもない高料金で増え続ける。物価はうなぎ登り。環境客の態度は乱暴で、天然観光資源が破壊される。昨日の全島で約6万人の動員デモは以下を要求;

1)観光客の数を制限すること。

2)観光客に”環境税(エコ タックス)”を課すこと。

3)非居住者の不動産買収を禁止すること。


近年、スペインの観光客の増加は目覚ましく、欧州で、フランスに次いで2位の地位。昨年は観光部門で国のGDP12.8%までたたき出した。カナリア諸島は住民の4割が観光業に関係し7島の経済の35%まで稼いでいる。


同島は日本マグロ漁業の重要海域だった。筆者はその昔、60年前に

7島の一つ、ラスパルマス島に出張した経験がある。すべてが美しい印象が残る。


バイロン

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