パレステイナ 国連総会で参加許可か

パレステイナの国連参加要請は先月18日の常任理事会における米国の拒否権発動で潰えた。今度は、総会への要請である。正式参加の手続きは、まず、常任理事会の賛成を得ること、次に総会の三分の二の賛成を得ることとなっている。米国が常任理事会で反対を続ける限り、米国は拒否権を持つ”特権５か国”の一つなので、パレステイナは国連メンバーとはなれない。だが、国連参加国、１９３か国の内、大多数がパレステイナシンパとみなされる。昨年１２月の総会におけるガザ紛争即時停戦決議案に、賛成が１５３か国。反対が米国を含み１０か国のみ。他は棄権。今回、総会で参加が認められると現在のオブザーバー資格から格上げされて、一般議席に座れる。だが、常任理事会の承認が無いので、総会での投票権は無い。但し、提案権は持つ。今回の参加要請はUAEの提案の形を採る。採決は本日にも行われる模様。

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マルモ厳戒態勢 ユーロヴィジョン決勝戦

世界の注目を浴びる欧州歌謡大会、”ユーロ　ヴィジョン”はスウェーデンのマルモで開催中。いよいよ明日は決勝戦。主催組織である欧州放送協会は苦悩の末、大方の反対を押し切って、イスラエルの参加を認めている。各国の歌手組合や、人権団体は執拗に反対を続けている。昨日の準決勝、國際的に視聴者の投票で決勝進出の勝者が決まる。結果、イスラエル代表の、ゴラン嬢が熱唱する”ハリケーン”が決勝進出に決定。マルモに再び、反イスラエルの大デモが生じている。スウェーデン警察はノルウェー、デンマークの警察の応援派遣で増強され、会場のマルモ　アリーナはコンクリート壁、鉄条網で一層固められている。

昨日の１万人を超すデモ参加者は組織的で、パレステイナ国旗の色彩に合わせた花火を打ち上げ、”川から海までパレステイナは自由”、”イスラエルはテロリスト国家”と書かれた統一されたスローガンの旗を掲げている。

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