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不気味な崖っぷちー英国EU離脱 [国際]

現地ブラッセル、本日からEUの重要サミット。

英国の離脱交渉は待ったなし。

英国内の政治の揺れは英国らしく"真摯に”討議され続け、従い、訳の分からぬ複雑な選択肢が提唱される。

対応するEU側だが、英国の離別条件がはっきりせず交渉が進まない。いらだちが発火点に近い。

時間との競争に押しつぶされて、今回のサミットでは、離脱条件の交渉より、全く条件の合意無い、完全断絶の事態に備える討議になる恐れがある。

手のひらを返したような"ゼロ"関係にどう対処するのか、の協議である。

これまでとは異質な討議となる可能性がある。

根本的に、英国メイ首相の立ち位置が、振動しているのが問題。

俯瞰すると彼女は;

・EUの共同市場、関税同盟から完全に離脱する、と"明快な”発言を繰り返している。一方、

・離脱後も、EU諸国と”共同事業が残る分野”では、欧州裁判所の判定に従う。
 また、共同事業に必要な資金は無条件で支払うと譲歩。
 "共同事業"とは何か提案が無い。

・英国産業界の圧力に譲歩して離脱してもEUとの取引関係は"スムース"に継続するようにする、地続 きの北アイルランド、アイルランド間の関係も"スムース"に保つ、と発言している。
 しかし、具体的な方策につき提案が無い。
 "明快な”離脱に正反対の主張と疑われ"良いとこ取り"の不正直さだと、EU側は混乱し、怒りを感  じている。

現代世界史の最大の事件がそろそろ大詰めにさしかかる。


バイロン
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