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パキスタン カーン大統領の船出 [アジア]

若者の熱狂的な支持でまさかの当選を果たしたパキスタンのカーン大統領。

ロンドンの夜の巷で浮名を流したプレイボーイ、パキスタンを代表するクリケットのチャンピオンだった男の変身である。65歳になった。

2億人を超す大人口国家はイギリス植民地時代以来、支配者層は王侯貴族の豪勢な生活をつづけてきた。

前任のムシャラフ大統領は伝統に従い、宮殿の様な大統領府に、500人を超すサーヴァントにかしずかれ100台を超す公用高級車を使用していた。

昨日、カーン氏は就任挨拶で、自分は宮殿のごとき大統領府を使わず3室の小さな事務所に寝泊まりし、サーヴァントは2名のみ、公用車は2台にすると、宣言。

余分な公用車は全て売却、ぜいたくで無用の装具も同様売却し収入を国家に収めると宣言。

パキスタンは不思議な国で所得税を支払うのが国民の1%程度しかいない。

また文盲率がほぼ50%、学童年齢で小学校に通えない人口は2000万人を超す。

カーンは”国民が所得税を支払うのはジハード(聖戦)だ”と強調、これまでのIMF、その他の海外機関からの借り入れ、寄付でやり繰りする政治の姿を、自ら率先して変えると宣言。

新政府はIMFからの救済資金を求めないと宣言。(現時点で外貨保有額は2か月の輸入決済を賄うしか無い危機状態)

これまで見捨てられてきた貧民の為、戦うと強調。

勇ましいが怠惰な慣性は簡単に変えられぬ。

例えば大統領府から解雇するとするサーヴァントは”公務員”。

公務員解雇は問題が大きすぎると、すでに反抗する勢力がいる。

バイロン
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