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ザルツブルグの破断 [連載ー英国EU離脱交渉]

今週のザルツブルグのEUサミット。

離脱のイギリスとEU間に深い溝の存在が露呈した。

イギリスは自国の重要性を過信して,離脱後もEUとは”特別な”関係が樹立できると信じてきた。

EUの根本思想は,離脱により離脱国が利益を得ることを許さない。

さもないと離脱国が増え,”ヨーロッパ プロジェクト(EU組織)”が霧散してしまう。

サミットでは,イギリスのメイ首相と、EU大統領格の理事会代表タスク氏の間で激しいやりとりとなった。

タスク氏はイギリスの選択肢は明確で,限られている.即ち,”特別関係”でいいとこ取りを許さない。

自由貿易を望むならEU根本原理のヒトの自由移動を認めなくてはならない。

離脱により得をする結末は許容できない。と、手厳しく指摘。

これに対しメイは怒り狂い,話が違う,これ迄の交渉で,製造製品、農産物に関しては従来通りの関係が続くと了解していたのに,如何したことか、EUの立場を明確にせよ,とけんか腰となった。

珍しく外交用語を双方とも使っていない。

この場に及んでの重大齟齬。激烈破断の可能性が強まる。


バイロン

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