SSブログ

一帯一路政策の挫折? [アジア]

中国の外交の主軸、一帯一路政策(Belt and Road Initiative、略してBRI)にほつれが見える。

先ずは、マレイシア新首相マハテイールが喝破したように、中国の強圧的なBRIの推進と資金の押し付け提供が、時代錯誤の”新植民地政策”との指弾。

資金受領国が、中国の政治的覇権主義の餌食になっているとの指摘。

いわゆる”借金漬け”の恐怖に受領国が目覚め始めた。


第二に、昨今のトランプの執拗な中國いじめの展開。

彼の常套手段で、彼の言うことを聞かぬ国は、容赦なく国は敵とみなし、”制裁”を振りかざす。

BRIの資金受領国も中国と仲良くしていてはトランプいじめにあうと腰を引き出した。


だが第三の障害が、中国のドル不足。

資金受領国は、中国元で資金を得ても、その用途が限られる。

従い,BRI資金は、挙げて米ドルで提供されてきた。

中国元の国際通貨への昇格は、一時騒がれたが、ここ5年で逆現象が生じている。

2015年、中国は貿易決済の30%に中国元を利用したが、昨今は、15%と半分になっている。

今後,BRIの拡大には、ドルをふんだんに用意する要がある。

不人気な中国元を押し付けられない。

中国政府は、方針の返還を余儀なくされた。

世銀,IMFその他国際金融機関に寄り添い、中国単独の資金提供から、複数機関と協力してドル資金を確保する方針に転身である。

無論、斯かる国際公共ファイナンス下では、中国の派遣行為は、退けられることとなる。

バイロン
nice!(1)  コメント(0) 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。