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微妙な立場ーDUP [連載ー英国EU離脱交渉]

イギリス議会に10の議席を持つ北アイルランドの民主連合党(DUP)。

メイ首相の保守党と連立を組むが彼女のEU離脱案には賛成できない。

陸続きのアイルランドとの関係が最終協定の成立まで,"特別扱い”で従来通り税関も,出入国管理も置かない。

これではなし崩しに,アイルランドに併呑されてしまう。

メイ案は北アイルランドをアイルランドの属国に追い込んでしまう。

メイとの間に亀裂が見えて,野党労働党には,メイ退陣を要求する雑音が生じている。

労働党は、反DUPは無論,アイルランド統一を支持するから,メイをいじめて労働党に力をつけると,政変に繋がり労働党政府の成立が現実となるかも知れない。
さすれば、自党の生命が危ない。労働党はアイルランド統一の武力組織IRAのシンパでもあった。

そもそも,メイとの連携は金銭取引で,彼女を支持する見返りに北アイルランドにインフラ等整備に10億ポンドの提供を受けることになっている。
メイいじめが嵩じるとこの資金が閉められる。

その上,ややこしいことに,北アイルランド商工会議所はメイ案に賛成である。
アイルランドともイギリスとも何の摩擦も無く交易できる。結構では無いか。
政治的に,アイルランドに飲み込まれるとは、虚偽の主張だと現実論に傾いている。


バイロン
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