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冷たいサミット [連載ー英国EU離脱交渉]

保守党の党首追放劇に辛勝したイギリスメイ首相は即時ブラッセルに飛んだ。

緊急のEUサミットである。

首相は二点につきEUの承認を懇請した。

1)アイルランドー北アイルランドに関する"歯止め"期間を明年3月末の離脱時点から最長1年とす ること。
 メイ自党内、議会内の強硬離脱派から、”歯止め”に歯止めを加えねばイギリスは無制限にEU離脱 が不可能で、国民投票の意思を無視すると非難が強い。

2)合意済みの政治宣言は拘束力を持たないが、これを離脱協定書の付属文書に嵩上げして貰いた い。
 将来の関係を"滑らか"にするとの精神条項を拘束あるモノとしたい。
 議会内の穏健派をなだめたい。

これに対しEU側は;
・懇請の趣旨が依然と曖昧。懇請の効果が理解できない。
・従い、今回メイ首相には具体的 妥協を行うことが出来ない。
・ただし、サミットは来月、再度臨時に開催する事に合意する。
・EUサイドから、合意無き場合(ハード離脱)に具体的に如何なる障害が生じるか リストを作成す る。

結局コミュニケさへ出ない冷たいEUの姿勢だった。

ただ、ドイツメルケル首相の調整姿勢が目立ったと報じられる。

バイロン
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