メキシコの壁と国家非常事態宣言

今週末に迫っていた二度目の政府閉鎖。

メキシコ国境に難民移民を遮断する”壁”を建てたいトランプ。

選挙公約の目玉である。

建設費に５７億ドル必要だ｡

しかし、議会に民主党を中心として、壁の効果は無く、移民、難民対策は、総合的対策が必要と反対が強い｡

政府の予算執行には都度議会の支出承認が要る。

議会は壁の建設費を認めて呉れない。

トランプは昨年末報復として政府閉鎖。史上最長の３５日の閉鎖状態を生じた。

議会の執拗な反対で、トランプは今週末より二度目の政府閉鎖の脅しに出ていた。

昨日、上下院は政府閉鎖を避けるため、妥協案として、建設費用を値切り１４億ドルだけ許可し、その他、国境警備員の増強等の処置を含めた案を承認。

トランプに突きつけている。

トランプは、かねてからの恫喝どおり、議会が言うことを聞かぬなら”国家非常事態”の宣言を発し、議会承認を避けて、他の行政ファンドから自由に、壁の費用を捻出するとする。

国家非常事態とは、戦争、大災害を対象とする特別大統領権限。

国境の現状はトランプ大統領就任の２年前と何も変わらず、”非常事態”とはほど遠い。

大統領権限の過剰行使で、立法府無視の憲法違反と、民主党、その他多くの団体がトランプを法的に訴追すると、騒ぎが広がっている。

本日一日限りのトランプ決断。

議会の妥協案を飲み、非常宣言も断念するか？それとも政府閉鎖か？

さてトランプどうする｡


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