夢遊病の英国 [連載ー英国EU離脱交渉]
国体が変わる歴史的瞬間。
来月末にイギリスは欧州から決別する。
それなのに国民は問題が大きすぎるのか、事態を明晰に理解できないでいる。
ジョンソン新政府の舵取りも霧の中。
EUと交渉するのかしないのか。
交渉するにしても具体的に何を求めているのか、この期に及んで不明である。
昨日の世論調査で:
・10月31日にイギリスが無協定のままEU離脱すると思っているのは、50%。
・中小企業の42%は無協定離脱の事態にいかなる防御施策が必要か分からず、何の準備もしてい ない。
と、何が何だか訳の分からぬ夢遊病症状。
昨日イギリス経団連の有力某氏はFTに寄稿して下記意見開陳。
・ジョンソン首相の主張する無協定離脱は新しい前進ではない。その逆の後退である。
・無協定事態から新関係の樹立には膨大な時間と労力が必要。
・これまで、EUに散々非難を浴びせてきた。
今やイギリスに対する欧州の姿勢は決して友好的ではない。
将来へ向けた新関係の構築は難事となる。
・無協定離脱は崖プチからの転落ではない。泥沼(swamp)への一歩である。
バイロン
2019-09-02 10:59
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