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サウジ―低い油価と遅れるIPO [経済]

サウジ王はエネルギー大臣アルファリを罷免。

第四子アブダラジズ王子に切り替えた。

王子は30年近くエネルギー省に勤務。

一昨年よりエネルギー担当国務相の地位にある。

またアラムコの会長を兼任していたアルファリを国富ファンドの長、ルメイヤンに切り替え。

同氏は事実国王と見られるモハメッド皇太子の腹心。

今回の上記、両人事はモハメッド皇太子によると見られるが、理由として:

・国際原油価格が上がらない。アルファリのOPEC対策に不満。

 アルファリ任命時、国家原油収入は勢いが良かったが、ここ4年間で油価が低下し財政が急転直下、
 悪化の一途。
 IMF算定で今年の財政赤字がGDPの6%を超えサウジにとり初めての”国難”。
 新大臣のOPEC指揮で、油価回復を狙う。

・アルファリはアラムコのIPOに熱心でない。
 皇太子の最大の政策目標であるIPOの準備が進まない。
 皇太子は、IPOの基礎としてアラムコ資産価値を2兆ドルと主張している。
 しかし、算定にはアラムコ資産の公開が必須。
 最高の国家機密が国際市場に晒される。アルファリは慎重に過ぎた。新会長の元、IPOを急ぐ。

・サウジの若年層の失業率が悪化している。
 現状12%に達し、改善の兆しが無い。皇太子は既に労働相を三度更迭している。

 今回のエネルギー関係人事は皇太子の”短気”に変化を追う性格の現れか。

バイロン

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