”ドイツの切符” 国内旅行費の公的支援

国内旅行者の移動費用を一挙に下げようと、全線、９ユーロの極安列車運賃を発行したドイツ。今夏のコロナ不況対策で、国内の国民、外国観光客の移動費用を、”革命的”に下げた。この”実験”結果、各地方とも、移動する訪問客が爆発的に増え、それにつれて、観光関連事業、地方物品販売が活性化して経済効果は予想をはるかに超えた。

この度、連邦政府と１６の地方政府は来年より新しく、”４９ユーロ（５２米ドル）切符”の実行に合意した。来春から発行の”ドイツ切符”。統一運賃コストを、連邦政府、地方政府が、半々で負担する。鉄道利用者は同一料金で、全ドイツの鉄道を隅々まで利用できる”交通革命”の幕開けとなる。当面の財政支援は、拡大する消費、観光事業からの税収で、賄い、遂には税収が財政の運賃支援額を軽く超すとの目論見。一年間の時限的行政案で、切符利用に関し、詳細の関係者打ち合わせが始まった。ドイツらしい、徹底した切れの良い行政実験。

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