ゴーデイアン ノットは切れたか [欧州]
英国のEU離脱に関し北アイルランドの扱いが問題となっていた。
所謂北アイルランド議定書問題。
昨日、英国サナック首相と、EU委員会議長レイェン女史間で、改定協定に大筋合意が成った。
主要点;
・英国より北アイルランドへの輸出品を2種類に分ける。
北アイルランドで消費され、アイルランドないしEU諸国へ流れぬ
ものについては英国、北アイルランド間の通関事務を簡素化する。
この物資の流れをグリーン レインと称する。
北アイルランドを通過する物品には、従来通り通関事務を必要とす
る。この物品の流れをレッド レインと称する。
・北アイルランドに適応のEU規則の内、”重要に違うもの(significantly different)”ついては、北アイルランド議会は異
議を申し立てられる。
この措置をストーモント ブレイク(議会拒否権)と
称する。
・即時消費の酒類、及び、移動不能の機械、例えばヒート
ポンプ等に関しては北アイルランド内の消費税は、英国の
税率を適応する。(これまではEUの税法に従っていた)
上記大筋合意が成ったと、両者はウィンザー城にチャールズ国王を訪問。新規協定はWindsor Framework(ウィンザー合意)と呼ばれそう。
これから、大筋合意の詳細チェック、英国議会と北アイルランドの諸政党の審議と、承認が必要で、依然と、解決不能の”ゴーデイアン ノット”は居座り続けよう。
バイロン
2023-02-28 11:54
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