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完全な嵐 [連載ー英国EU離脱交渉]

昨日英国議会は、労働党議員の動議”EU離脱時期を延期すること”に付き、過半数の賛同を得た。

同時に、追加動議によりメイ首相がEUと延期時期につき合意することを強制する動議にも賛成。

かくて、メイ首相は、正式にEU理事会に延期の申請を行う事となった。

EUが受諾するか否かは予断できない。

一方、メイと野党労働党党首コービンのトップ会談は、進展無し。

討議の中心は、離脱後、関税同盟にだけ、留まるかどうかの検討。

留まれば、その間、英国は、EU以外の国と自由貿易協定は結べない。

メイの保守党の硬派には、断じて許せぬ点であり、一方、コービンは賛同した様子。

離脱時期延期だが、関連する諸条件(例えば欧州議会の英国議員の選挙)が合意されねばならない。

EU姿勢は、徐々に厳しさを増し、何時までも英国議会に振り回される事を嫌う向きが増えている。

何らの合意無ければ今月12日がEU指定の離脱日。

さて、”完全な嵐(perfect storm)”の混乱が続く。


バイロン
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