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EU産業政策ー新思想 [国際]

欧州産業ラウンドテイブル議長、スウェーデン ボルヴォ社CEOスヴァンバーグ氏(元BPチェアマン、前エリクソンCEO)は、欧州企業の代表格。
ラウンドテイブルは欧州に操業する国際企業55社のCEO、会長がメンバー。

欧州議会の選挙を来月に控え、EU本部に今後のEU経済政策の基調に付き下記提言すると公表。

・アメリカ式資本主義は”株主資本主義(share-holder capitalism)”。
 税法体系まで操作し株主優遇に全力を傾け、富の偏在を助長する。
 拡大する国内貧富の格差は政治的に許容出来ぬ限度に達しよう。

・欧州の資本主義は”企業関連者資本主義"(stake-holder capitalism)としなければならない。
 企業の社会的責務の負担、法的監督の強化で過剰な利益の排他的分配を抑える。
 株主ばかりでなく、国家、組合、等々企業関連者(stake-holder)の利益に配慮した"欧州型”資本 主義としなくてはならない。
 アメリカ式資本主義に比べると企業の"自由度"は落ちるが、企業の"永続性(sustainabolity)”はより 強く保証される。

・中国の進出、なかんずくIT産業の国際進出に関して、アメリカの主張するゼロサム視点は間違いで ある。
 商域は限定的だと独断し、シェアー獲得競争に走るのは間違いである。
 対抗すべきではない。
 中国と新規産業のパイを"共に”大きくする視点に改めるべきである。

・EUの産業政策は"ナイーヴ(幼稚)"であってはならない。
 アメリカの一国主義、中国の国家管理経済に対抗する為、”受け身”でなく、自ら、域内投資の刺激 策を進め、技術革新への投資を積極的に行うべきだ。


バイロン



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