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教員給与と政権 [欧州]

3年前に政権の座に就いたポルトガル社会党コスタ首相。

長年の国家財政危機の最中に登場。

コスタの財政運用は巧妙だった。

財政状況は急転し、ポルトガル近代史で初めて収支がプラスに転ずる勢いの好調。

しかし、好い時は続かない。

教員組合からの要求が政権を揺する。

この10年間、国家財政の困難さで教師の年次給与上昇が凍結されてきた。

組合はもう我慢の限界を超えたと叫ぶ。

コスタは、10年凍結を解いて、3年分の年次昇給を許すと譲歩するが組合は受けつけない。

10年の凍結分全額を支払えと要求を続ける。

コスタは、教員組合に譲歩すると警察官、消防士等々、他部門の公務員にも譲歩をしなくてなならぬ、折角の好調財政がまたもや暗転するととして強硬。

コスタの連立政府内に、財政状況好転の折、公的支出を緩めるべきで少なくとも教員組合の要求を呑むべきだとの意見が出てきた。

コスタは飽くまで財政緩和に反対で 首相を辞任し、総選挙を仄めかす深刻な事態となった。

バイロン
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