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米中貿易戦争の得点表:トランプの大負け [国際]

FT紙がまとめている。

昨年7月、米中貿易戦争の勃発から本年6月の一年間;

・アメリカから中国への輸出は前年同期間に比べて330億ドル、21%の減少。

・一方、中国からアメリカへの輸出は減るどころが40億ドル、1%の増加。

トランプが口を極めて中国の不当通商政策を攻撃し、許容できぬ米中貿易のインバランスを改善するとの掛け声と関税作戦は全く逆の効果を生んでいる。

本年度1-7月の米中貿易収支の不均衡は更に中国の輸出が勝り、その差は過去最高の1680億ドルにまで膨らんでいる。

アメリカ企業が中国の安価な労働力を求め製造基点を中国に移動し、製品をアメリカに輸出してきた。

アメリカ企業の製造活動には違いないが、向け先はアメリカで、統計上中国の対米輸出と勘定される。

アップルのスマフォも中国の輸出と勘定される。

トランプの苦情を聞くなら、アップルは中国から撤退して、世界一労賃が高く、技能の落ちるアメリカに戻らねばならない。

そして国際競争力を失い、消えていかねばならぬ。

アップルを初め他のアメリカ企業が四の五と言い連ね中国に居座ろうとするが、中国政府の態度が明確に変化している。

もうアメリカ企業を優遇しない。

投資、雇用も自国の同種産業育成で賄う。

この一年間、アメリカ消費者の態度もトランプの助けにならない。

関税賦課の嵐で商品価格は値上がりしたが、日用商品の殆どが慣れ親しんが中国輸入品で、急には代替品が無い。

結局買い続ける。

トランプの勇ましい中国叩きの通商外交は現実の得点表に大負けと出た。

9月の初日から中国全輸出に10%のトランプ関税が追加賦課される。

バイロン
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