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ラガルデ欧州中央銀行新総裁の施政方針 [欧州]

11月から欧州中央銀行総裁に就任する現IMF総裁、ラガルデ女史。

昨日欧州議会の聴聞会で欧州中央銀行の新政策について下記証言。

・全世界の中央銀行の経済安定化への金融手段には限度がある。

・欧州の場合、ドイツ、オランダを初め財政に余裕のある国は欧州全体、ユーロ圏の経済安定化のために財政の出動を行うべきだ。出動対象はインフラ整備事業とすべきである。

・フランス大統領が提案している欧州予算プール案―各メンバーが一定額をプールし予算上困難を生じたメンバー国に融通する案―につき規模も利用ルールも未定だが、経済安定化の為、検討を進めたい。

・EUメンバー国の経済不況を救うために欧州安定成長条約があるが、救済金の支出、条件が複雑で、借入国には過酷な緊縮財政を課す傾向がある。
同条約の軽便化を図りあ利用度を高めたい。

・基本として現総裁ドラギ氏の”敏速な緩和金融政策”を継承するが、すでに金利はネガテイヴ領域にはいり、金融手段は限られている。欧州中央銀行の政策目標である、インフレ率の”約、しかし2%を超えない率を達成する”との定義は曖昧である。
正確に政策目標を定義しなおす用意がある。

・緩和策として国債、民間債の買い上げを再開する。
その際、地球環境重視の売り手を優先的に扱う”グリーン債”の枠組みを作りたい。

‣ポピュリズムの台頭、それに付随する無責任な財政と国際的経済混乱を阻止する為、今こそ国際協力を強化すべきだ。

バイロン
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