スイス女性投票権５０周年

スイスで女性の投票権が認められたのは１９７１年。

本年は５０周年記念の年。１８４８年のスイス憲法では男性の参政権しか認めていなかった。

欧州で最初の女性参政権が認められたのはフィンランドで１９０６年。

ドイツは１９１８年から。

古典民主主義の発祥の地とされるスイスだが女性投票権となると欧州でもっとも遅れていた。

６０年代欧州に吹き始めた自由民権運動が契機となり、ポルトガル、リヒテンシュタインと並び女性権利の保護に遅れていたスイスにも女性投票権運動が起きた。

１９６９年に有名な女性の"ベルンへの行進"－女性のデモ行進ーが生じ２年後の投票権獲得に繋がった。

爾来５０年間、女性の不平等に戦いが続く。

今や国会議員の４２％が女性となった。
欧州一のドイツを抜いた。

男女間給与差も８％にまで狭まってきた。

だが、未だ、不平等は残る。
例えば、女性の家庭内労働の評価が無い。
家事一般、幼児の育成等、女性の貢献に正当な評価が無い。
女性が老齢化して社会から脱落し､国の生活保障を得なくてはならぬ社会を抜本から改革すると
現代スイス女性の意気込みは強い。


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