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保護関税の逆効果:IMFとランプに反論 [経済]

IMFが関税と国際通商に関し下記発表。

トランプの通商政策に痛打を与えた。

主要点;
・トランプの”懲罰関税政策”の結果、昨年一年で、アメリカの対中国貿易赤字は改善せず、逆に440億 ドル増加し4200億ドルに悪化している。

・中国との関税障壁が撤廃されないと、アメリカの消費者は、中国以外の国からの輸入に切り替え  る。
 中国との貿易赤字は減っても、他国からの輸入に切り替わっただけでアメリカ全体の赤字は減らな い。

・問題は、アメリカの経済の実情。 

 アメリカは必要とする物品を自国で生産できていない。

 従い、必要品を輸入しなくてはならない。

 中国、ドイツ等、特定国を標的にして保護関税を課して 輸入を制限しようとしても、アメリカの 生産能力が失われ、一方で、消費意欲ばかり野放しにしておくと、中国、ドイツ以外の国からの輸 入が増えるばかりとなる。

 トランプが主張する貿易赤字は無くならない。

・即ち、アメリカの貿易赤字は数国を対象に、保護関税をかけても改善しない。
 アメリカ全体の対外通商の基盤を改善(国内生産性の向上、需要の抑制)するしか手段が無い。

・懲罰的保護関税の”恐喝”で国際通商が縮小しているマイナスが大きい。

・上記の結論は、1995年から2015年の20年間、65カ国の通商政策とその効果の解析による。

要は、アメリカよ、贅沢言うな、モット働けと言うメッセイジ。


バイロン


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