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アメリカ労働組合の風向き [国際]

アメリカ労働者を代表するとされるAFL-CIO(アメリカ労働総同盟・産業別組合会議)の議長トラムカ氏の見解(FT紙インタヴィー)から;

・アメリカ通商代表のライトハイザーと財務長官ニューチンが北京入りしている。

 彼らは米中貿易戦争の解決に、アメリカの主張を通していない。
 
 弱腰に過ぎる。
 
 先ず、中国が為替操作をしない確約を取らねばならない。

 口約束でなく行動を保証させなくてはならない。

 第二に、中国政府が自国企業に供与する各種政府補助制度を全廃する確約と違反時の罰則を明確 にしていない。

・中国との最終決着で、アメリカ大企業、富裕層だけに利益があるようでは反対である。
 
 労働者に利が無ければトランプの失策とみなし反対する。
 
 トランプの保護貿易主義には賛成だが、その利益は労働者が得なけらばならない。

・これまで、トランプ施策が労働者にプラスになったのとマイナスになったのと比べるとマイナス が多い。

・トランプが交渉した新NAFTA(現在USMCA協定と呼称される)はアメリカ議会の批准を得ておら ず発効していない。

 我々の労働組合と民主党は反対している。

 理由は二つで、先ず、協定はメキシコ労働者の労働条件の向上を規定していない。

 第二に、協定は、製薬企業にあまりに多くの自由度を与えすぎているからである。

 トランプはこの二点につき再交渉しなければ組合は反対を続ける。

・トランプは次期大統領選挙戦が近いので、協定を自分の業績と宣伝したく、早く議会の批准を迫 るが、政治的利害や、時計の奴隷になることは、アメリカ労働者の利益に反する。

 トランプは早く批准しないと、協定そのものを破棄し、労働組合の所為だと言い出しているが斯 様な”恐喝”には屈しない。

バイロン
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