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欧州中央銀ラガルデ総裁失言 [経済]

コロナヴィールスで経済が停滞に入ったユーロ圏。
欧州中央銀行(ECB)レガルデ新総裁の初決定。

ヴィールス対策として、下記の決定。

・現行の月間200億ユーロの債券買い入れに加えて新規に年間総額1200億ユーロの買い入れ増加の
 金融緩和策を採用する。

・社債を主とするが国債その他の金融手段の買い付けも行う。

・銀行の中央銀への預託貯金金利はマイナス0.5%に据え置くが新しく、諸銀行への貸し出しは
 マイナス0.75%の金利とし二重金利制を採用。市中への資金供給を支援する。

ところが上記政策発表の場でレガルデは下記発言。

・ヴィルス対策に各国の財政対応が不足で問題である。
 ユーロ圏メンバー14か国のウィルス対策費は今日迄に270億ユーロにしかならず彼らの総合GDPの
 0。25%にしか及ばない。

・各国の真面目で速効ある財政出動が必要。現在、極めて不十分。
 ECBの金融緩和だけでは効果が無い。

この発言は、イタリアの財政を批判したものと解釈され、亦、イタリアの財政状況が表見より悪いとのシグナルだとされて、イタリア国債が一挙に売られる予想外の事態を生んでいる。

亦、1200億ユーロ程度の債券買い上げでは余りに少額で効果も無い上、各国財政を批判するのは門違いだと批判が相次いでいる。

バイロン
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