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高地住居の再認識;国民の共有財産 [連載ー蓼科高原のクレオパトラ]

ホントに梅雨かな、パテイーよ。主人は、抜けるような青空から透明な光線を降り注ぐ太陽に目を細めています。蓼科高原のこの時期、あたり四方をアルプスの山並みが外界からの湿気や汚染した空気を遮断してまるで別天地の様相です。主人は、小さなヴェランダに、彼方此方苦労して調べた挙句、満足して買い求めた温度計をつるしています。朝方は、15,6度、今の昼時、爽やかな風の中、温度計は23,4度となります。主人は、昔お世話になった東京ガスの故村上社長の話をよくします。社長は蓼科高原に社員寮の白羽の矢を立てました。その理由が、”日本で一番湿気のない、且つ、一番日照日の多い地点”との東京ガス調査機関の徹底した検討の結果でした。その調査結果を主人は信じて便乗したのでした。近くには縄文時代の先人の住居跡が多く、蓼科高原の気象は太古の時代から人気だったようです。主人は、ヴェランダで日光浴をしながら、私を膝にのせてよく言います。世界中が暑くなる。日本は山岳国家で高低差がある。イギリスや、タイや、豪州の仲間が可哀想だ。平たい土地で、夏の高温を避けるすべがない。日本の高地の夏の快適な気温は彼らには夢だろう。日本も高地住居の貴重さを理解して、国家が高地を積極的に国民に開放しなくてはならないと、私を相手に演説してます。
パテイー
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