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Made in Paris <ぐうたら娘の研修>  [連載ーMade in Paris]

ぐうたら娘は、コミュニケーション専門校の3年を経て、4年目からは、同校の修士課程マスター(Master 2years)に進んだ。9月から新しい研修先が決まり、6か月間お世話になる。娘が、仕事内容で選んだゲーム関連のスタートアップ企業で、フランスで、今話題のフレキシブルオフィスとして注目を集め、スタートアップ企業達が活動拠点として利用しているシェア-オフィス(コワーキングスペースWeWork)となっている。仕事の内容に応じて最適な場所を選択することが出来る。又、テレワークも引き続き採用してる模様で、オフィスの占有面積を縮小し、運用費用を削減出来ることが、いいところらしい。33歳と35歳の二人が設立した企業で、二人とも別に職を持っている。彼らが現れるのは、土曜だけらしい。ぐうたら娘は、1週間で、パリ市内の真新しい近代的空間のオフィス3件行ったそうである。ぐうたら娘の目の付け所は、あっちのオフィスのオープン・カフェのスペースは広大で、バーテンダーみたいな人が作ったイラストコーヒーが、無料で美味しく何杯でも飲めるとか、こっちのオフィスの最上階には、パリを一望できるテラスがあるとか、又、土曜は、早く仕事を切り上げて職員10人くらいで、レーザーゲームを楽しんできたという。レーザーガンを手にし、前面、背面、肩などあらゆる場所に的があるベストを着用し、暗い中レーザーで狙い撃ちするゲームである。各人が能力を出す個人プレーではなくて、このレーザーゲームのような、チームの効果性をいかして、お互いの信頼を育て、協力していくことで、ゴールを目指し進んで行くことにある。みんなが共通認識を持つことは、とても大事なことであるとぐうたらママも納得した。肝心な仕事内容については、今まで専門校で習った3年間の勉強がここで発揮できるそうである。チームワーク作業が得意なのはわかったが、個人作業のスキル(部屋の片づけ)をどっかで勉強して貰えれば尚良しだが・・・。舞


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Made in Paris < バカンス > [連載ーMade in Paris]

今年の夏は、ワクチン接種という強い武器を持ってパリジャンは、国内外へと出発して行った。ぐうたらママは毎年慣例の夏旅行に出かけ、同じ頃、ぐうたら娘は、パナマに行っていた。友人に元パナマ在住のスキューバダイビング専門ガイドがちょうどパナマに旅行しており、即決で合流することに決めたそうである。まったく縁の無かったスポーツにチャレンジできるのはこの時しかないと思ったそうだ。ホテルやオーベルジュに滞在し、一応食事らしいものを食べていた模様。ココナッツを割って食べるのも習慣であったらしい。ぐうたらママにはとても想像できない、それこそ、今(若い人)しかできない、一生心に刻んだ10日間のパワフルなバカンスであったに違いない。大変貴重な経験をさせてもらった友人に感謝しているぐうたらママである。ぐうたら娘の行動は、想うに、10年前はパリのメトロ移動に終始心配していたが、今は「世界」へと範囲が広がったのである。ただ心配するだけで、10年で子供って成長するもんだと関心する一方で、10年の歳月が身体に刻み込まれて疲れっぽくなり、到底ぐうたら娘には追い付いていけなくなり観念せざる負えないぐうたらママ。好奇心旺盛で欲張りなぐうたら娘は、まだ満ち足りないのか、昨年の分の旅行だと言わんばかりに叔母の居る南仏へも出かけて行った。舞
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Made in Paris <軟禁状態の我慢の限界が一気に解放> [連載ーMade in Paris]

Haussmann 1an.jpgフランスはバカンスモードになった。旅行バックを持った人達が行き交う。お店も飲食店(テラス席営業のみ)も開き、夜間も21時まで自由である。美術館・映画館・劇場・コンサート会場も制限はあるが営業している。ぐうたら娘が、早速ぐうたらママに襲い掛かかる。これまでに欲しくても買えなかった物など、1年間の軟禁状態の我慢の限界が一気に解放されたのである。ぐうたらママもあちこちの店内に連れられて嬉しい。しかし、3日目となると、緩んでいた財布の紐を閉めることにした。貧乏ママは、やはり3日間しか持たない。5月後半は、学生達にとってオンラインでの試験periodなので、ぐうたらママは、居間にあったオフィススペースを部屋に移動させ、ぐうたら娘の為に場所を提供した。なんでも、試験中の不審行動を検知するオンライン自動試験監督システムなどを導入しているという。顔の有無や目の向きの検出などが可能らしい。ぐうたらママには、想像を絶するような試験で、隣の部屋で息を殺してテレワークしている。最近、隣人のソマリ産の1歳猫(アビシニアンの長毛種)を預かった。3階(日本の4階)から落ちて足を怪我したので、頑丈な包帯をしていたが、何のことはない。あちこち飛び乗り、活動的に遊んでいた。社交的でマイペース。ぐうたら娘には申し分のない相手である。ぐうたら親子は、1回目のワクチン接種を終えた。イベント会場、市役所、近所のスポーツジムや、アトリエ・スペースなどをふんだんにつかって週末も祭日も実施している。舞
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Made in Paris <子離れは100%ではない> [連載ーMade in Paris]

3度目のロックダウンを警告されながらも、ズルズル緩い規制下、常識に縛られることが嫌いなフランス人は、自問自答で解決している。午後6時以降の外出が禁じられているにもかかわらず、沢山の人達が様々な理由で行き来している。半分は言訳と思う。ぐうたら娘が家に帰ってきたとき、18時を過ぎてしまっていた。貧乏な子に罰金課されたらと思い心配性のぐうたらママに、「マモー、大丈夫。障害者及び付き添い人の移動としてチェックいれてあるから・・・」。婆さん扱いもいいが、若い子達は怖い物知らずである。1月は少なかったが、2月は、近所でもパトカーが良く巡回するようになった。ぐうたら娘は、昨年9月から1月末までの企業研修を無事終えて、専門校に戻った。テレワーク導入しているが、週1で、学校へ通っている。益々会うことも少なくなってきた。しかしながら、学生の身なので、子離れは100%ではない。年と共に、ねだられる金額も大きくなった。「マモー、PCが壊れた!」 「マモー、スマホの調子がおかしい」。メモリー不足なので、古い機種からグレイドアップしないとならないらしい。貧乏から超貧乏にと足を引っ張られるぐうたらママである。舞


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Made in Paris <アルテルナンス制度> [連載ーMade in Paris]

テニスのコーチを目指しているぐうたら娘の彼氏は、二年制の学生で、アルテルナンス制度をとっている。アルテルネとは交代するという意味を持ち、学業と就労体験を交代でするということである。日本の学生が無償(有償もあるようだが)で経験を積ませて貰うインターンシップ制度よりも、アルテルナンスは学業と実地体験の両立をより可能にし、より柔軟にした制度で、しかも給料が貰える。学校の授業料が企業により負担され、さらに一定の収入を得られるという夢のような仕組みである。さらに学校のプログラムに合わせて仕事時間を決めるなど体制が整っている。このアルテルナンス制度が適応される学校は、国家資格を取得することを目的としている。フランスでは、失業者が多く、若者の就職の手助けの一環で、卒業時に実地体験があり、すぐに即戦力となる学生を多く創り出そうという目的で国によって定められた。これにより、企業と学生の矛盾や採用ミスマッチの解消にもなれば、学生が入社前から社員と同じように働くことで、ビジネスマナーも身につき、お互いの理解も短期間で深めることができるのである。最低賃金が基準だが、企業はやる気満々の将来有望な若い学生を受け入れることで、社内の活性化にも繋がる。又、学生の指導を通して、社員のマネジメント力やリーダーシップを養うことが出来るので、両者にとって悪いことはない。大学や専門学校滞在3-4年目からの若いフランス人学生達は、家賃が安くなるルームシェアーを選択し、アルテルナンス制度を志望する。コミュニケーション専門学校3年生のぐうたら娘は、あとの2年を別の営業関連の専門学校に転学すると決めている。そしてこのアルテルナンス制度にあやかりたいそうである。ぐうたら娘の彼氏のコンフィヌモンに入る前の日課は、テニスのコーチになるための授業を講習し、開いてる時間に郊外の企業(総合型地域スポーツクラブ)で競技者にコーチする。最年少では、テニス業界のフェデレーションが目をつけている7歳の将来有望の子がいるらしい。そして、時間のある日にはプライベート個人レッスンで収入を得ている。あと残り1年学生を終了した後は、コーチとして本格的に動く。今は、クラブとレッスンはお休みなので、授業はテレワークで行い、コンフィヌモンの間も、アルテルナンス制度はしっかり適用されている。舞
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Made in Paris < 2回目のコンフィヌモン > [連載ーMade in Paris]

先週の金曜日から、第2回目のコンフィヌモン(ロックダウン)に突入した。我が家の小さいアパートに、ぐうたら娘と彼氏がやってきた。2週間あるいは、1カ月間を一緒に過ごす予定である。窮屈だが、不思議と苦にはなっていない。三者三様、それぞれ異なる場所に位置づけて、勉強と仕事の時間を決めて、モチベーションを保っている。3月中旬頃からのおよそ2ヶ月間のコンフィヌモンに比べるとかなり緩やかになっている。生活必需品の購入に職業に必要な備品の購入も含めたので、規制の境界線がいまいち緩い感じもあるかもしれないと思ったが、心労やストレスを抱えた国民や経済に配慮して規制を小出しに導入したらしい。街並みを彩っていたブラッスリー・カフェもレストランも閉店は実に寂しい。ぐうたら娘は、完全なテレワークではあるが、研修先に週1で移動。もちろんデジタル版の申告書(スマホで生成)を会社から貰い持ち歩くことになる。ぐうたらママは、PCの前に座っていることが辛い日々であったが、長期間の在宅勤務となり、オフィスチェアを借りられて、不健康な環境から体に優しい環境へと変わりご機嫌である。食料品の買出しは、荷物を全部持ってくれるので、女王様気分で嬉しい。道中、周囲にはマスクもせず、あるいは鼻がチョコンと出てる人の横を通り思うことは、フランス人は、全員ではないのだが、イメージ的に権利を主張し、義務は果たさず、理屈を沢山だして、後の責任を人に押し付ける。これが感染者拡大に反映しているのかもしれない。コンフィヌモン2回目となると、認識の甘さが出て、自覚が薄くなり、友人の家に行ってしまったり、生活必需品と仕事に必要な備品の申請を交互にスマホで調整して、定められた1時間を超えて数時間外出をすることが出来る『悪知恵』を働かさないとも限らない。自分の自由や愛や時間を自分本位で決めるのもいいが、今だけは大切なイベントのノエルのためにも、我慢して隔離すること頑張って貰いたいと思う。舞
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Made in Paris <魔物> [連載ーMade in Paris]

感染者拡大真っ只中のフランスは、レストラン・カフェもそれなりにお客で活気が戻っているこの頃。交通機関もソーシャルデイスタンスは解除され、満席。ちょっと前の緊迫感も何処ぞへと飛んで行った。通常に戻ったフランスだが、違うのはマスク着用がどこでも義務付けられていることだ。しかし、マスク着用の議論は日々繰り返され、フランス人にとっては、マスクは、人を破滅に導く魔物で息苦しいの一言に尽きない。ぐうたらママは日本人であっても、マスク着用は初めてのため、この気持ちは分かるかもしれない。ぐうたら娘は、新しい研修先で仕事が始まり、週二回社長宅へ出向くほかは、テレワークが殆どである。オフィスでやるよりも邪魔されず、気が散らず、実に捗るようだ。ランチ時間が来れば冷蔵庫を覗けばいい。終了時間が来れば友人達の所へ飛んで行く。公私共に充実した研修生活の毎日を送っているぐうたら娘に、テレワークに適さない椅子に座って腰に負担がかかりすぎているぐうたらママ。ここでもやはり真逆である。舞
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Made in Paris <隔離> [連載ーMade in Paris]

初めての隔離、不気味な世の中になった。映画の世界に入ったようだが、これは現実である。3月17日火曜から隔離が始まったものの、幸い、家から2km範囲内にあるスーパー、パン屋、市場、薬局、銀行、郵便局が開いている。ぐうたらママの日常は、テレワークに書類整理にストレッチの毎日を過ごしている。先週の金曜に6日ぶりに外出した。手書きで書いた外出申請許可証をポケットに入れて出かけた。いつものおしゃべりパリジャンは、寂しげに1mの間隔をあけて店の前で並んでいる。郵便局へ行ったが、いつも長蛇の列で最低でも30分待つことが常であったが、5分内という前代未聞の早さで終わって去る事が出来たことに驚いている。セレブ扱い、悪く言えばウイルス扱い。各場所でルールは違うかもしれないが、郵便局の広いスペースの建物の中に3人くらいしか入れなかった。いつもはいないはずのマスク着用のセキュリテイー係員が二人も、建物内外で客を誘導している。手袋をした窓口係員も笑みもなく、同僚とのおしゃべりもなく、淡々と業務をこなしていた。早く帰って貰いたい一心であろう。荷物送付、書留送付、書留受領、入金の4つのオペレーションが、あっという間に終わった。薬局もスーパーも皆落着かない表情であった。パリの感染者は、今日6000人を超えた。ぐうたらママは、花粉症アレルギー体質なので、この時期はいつも咳をしている。アレルギーか、隠れ感染者か。今のところどっちつかずだが、喉の予防は欠かせない。ぐうたら娘は彼氏のところへ行ってしまった。なんて親不孝な子供なんだと思ったが、小さいアパートに性格不一致な二人隔離は、きついかもしれない。たまにフェースタイムで元気な顔を見れば十分であると納得した。ぐうたら娘元気で留守がいい。舞
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Made in Paris <目は心の鏡> [連載ーMade in Paris]

パリの薬局でマスクを売っていることすら知らなかったぐうたらママ。パリジャンは相変わらずマスクをしている人がいない。我慢をしている様子でもない。ぐうたら娘にマスクしないのならエリマキで口を隠すよう促せば 「Pourquoi?=なぜ?」。テレビニュースでは、病気がある人、感染者と接した人に限りマスク着用を進めている。なるほど、自分はどちらでもないと思っている人がほとんどなのであった。しかしながら、ぐうたらママは、地下鉄で視線を感じる事が気になって仕方ない。咳1つしたら猛烈な感情を伴う視線を浴びせかけられるのである。必然的に目が合う回数も多くなり、じっと悪い者を観るかのように、凝視続けてくる。遠距離からも見つめられる。「目は口ほどにものを言う」という言葉の通りである。眼力の与える印象は強い。「目は心の鏡」という通り、教養ある人とない人に別れてしまう。今は、アジア人を代表しているのであるから、仕方ないのであろう。意識を内側に向けるか、貝になるか、音楽聞いて瞑想にふけるか。舞
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Made in Paris <年末年始> [連載ーMade in Paris]

ぐうたら娘の生活リズムは変わらないまま、2019年も終わろうとしている。2年生の1学期も終わり、のんびりムードを味わっているのかと思えばそうでもないらしい。トリュフの店のバイトが復活して、授業料稼ぎだと頑張っている。クリスマスシーズンは、毎年のようにおばあちゃんの居るボルドーへ行っていたが、今月初旬から始まった年金制度改革に伴う巨大な交通機関の全国無期限ストライキのせいで、行けなかったのである。そのおかげもあり、25日のクリスマスの夜は一緒に過ごせた。幼少以来だろうか。家近辺の地下鉄もシャッターが降りて、又バスの運行本数も少なく、いつくるかわからないバス停には物凄いひとだかり。busに搭乗するのは、時間に余裕があり、よっぽどの我慢強い人でなければならない。到底、気の弱いぐうたらママには、無理な話である。ぐうたら娘へのクリスマス・プレゼントは、11月後半にデパートで気前よく散財したので、12月は金欠で困っていた矢先のストライキに感謝。経済面では感謝しているが、近所に出かける程度の気分転換しか出来ずにいるので精神面ではストレスが出ている。ぐうたら娘は、パリ市内の真ん中まですべて徒歩移動している。なので、靴底が減ってしまい、新しい靴が欲しいと迫られながら、いつストが終わるのか分からないまま、年末年始を迎えようとしている。舞

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