ドイツ首相シュルツ北京訪問

ドイツ首相シュルツは本日、突然北京を訪問する。わずか12時間の滞在に、ドイツ経済界の大物を帯同する。この時期になぜ訪中か。EU内部にもまたドイツ閣内にも猛烈な反対の声が沸き上がる。またもや、金の魅力に負けて主義主張を放棄するのか。共産主義に尻尾を振るのか。ドイツ最大の貿易港ハンブルグの市長上がりのシュルツは、現在中国のハンブルグ港管理機構の約２５％の株購入の申し出に、国内の総反対にもかかわらず賛成の意を表している。現在ドイツの最大海外貿易相手は中国。ダイムラーの全生産車両の３分の１は中国で売られている。今年に入り、ドイツの中国への直接投資額が他国を凌駕して最高になった。欧米が連携して新中国政府への対応を検討しているのに、抜け駆けとは一体何を考えているのか。シュルツへの風当たりは急に強くなった。

バイロン