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シリア和平に燭光 [中東]

シリヤとレバノン、イスラエル国境は,長い内線で封鎖されていた。

付近を反シリヤ政府軍団が占拠していたからだ。

内戦前はこの国境はシリヤと両国さらにはアラブ諸国との通商ルートで賑わっていた。

シリヤ和平は,アメリカがリードする国連とアメリカの”友邦国”連合の動きと,シリヤ政府を支援するロシア、イラン政府の2グループがある。

後者にトルコが加わって,今年初めから実質的に後者のグループが和平交渉を支配している。


国境付近に,シリヤ政府軍とロシア軍の大規模な反乱軍掃討作戦が此処2週間続き、終に先週末はこの地域の反乱軍が,武器を捨て、退去するステイジに達している。

即ち,臨時の,停戦がなった。

アメリカのトランプは幼児語でトイッターし、”停戦でヒトが死んでいない。グッド”とやっている。

この男、これまでのアサッドのレジームチェインジを目標に共に戦った武力同盟の仲間を如何するつもりか。

シリヤの再建に,アサッドと協力する”回れ右”の姿勢を採るのか。

この男のやることは一切予測不能。

いずれにせよ,国境が再開し通商の流れが起こると和平には重要な一歩前進だ。

バイロン

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口先だけのマクロン;欧州移民問題 [欧州]

来年のフランス総選挙。

世論調査で,最大の選挙争点が海外からの難民対策。

先のEUサミットで合意された”一時滞留の難民処理センタ-”構想。

地中海を経由する海外からの移民、難民の受け入れに欧州側に大仕掛けの難民一時受け入れ設備を建設し,公務員を十分雇用して,難民の意向調査を行う。

その結果、合法的に亡命を希望する人々はEUが合意する分担受け入れにしたがい、欧州各国で受け入れる。

亡命に理由がない人々,経済難民は出国元へ強制送還する。

設備の建設運用、難民の処置に関する費用はEUメンバー国が分担する。

以上がサミット合意の骨子だが,フランスの大統領マクロンは,一方でEU案の発案者は自分だと宣伝するが,この度、難民センターの設置場所につきフランスは受け入れられないと,公言。

EU内部に,またマクロンの口先とやることの違いが出たと,非難が起こる。

とかく,EU統合の若い旗頭として,高邁な精神論を振りまくが実際の施行細則に関しては沈黙する.”口舌の徒”,”説教好き”の正体が見えたとする。

尚,EUの新合意に関して,イタリアの新政府は,難民センターの設置場所としてイタリアは拒絶するとはっきりしている。

世論調査では、来年のフランス総選挙、難民排除が国民の意向。

バイロン

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土壇場の火事;離脱担当大臣辞任 [連載ー英国EU離脱交渉]

先週末、閣内統一を図らんと首相公邸に与党首脳を集めた英国メイ首相。

閣内強硬派ー即ち,EUという制約要因を裁ち切り,EUを超えた世界と新しい関係を作ろうとするーを抑え込み,”ソフト離脱”-即ち,”モノに関する”統一市場、関税同盟に関してはEU から離脱しないー作戦変更を認めさせたが昨日、これに反対のデイヴィッド離脱交渉担当相が、辞表を提出。

彼はメイ首相の新方針は,英国の弱さをあからさまにし,EU側の交渉態度が高圧的になると異論を述べていた。

同担当相は今年になり,EUの主任離脱担当大臣バニエール氏と僅か4時間しか会議していない。

メイの閣内不一致で,交渉が進まなかった。

この時点に及び,交渉最高責任者が匙を投げたのは極めて異例で重大。

バイロン
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