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狂気の沙汰;トランプとOPEC [経済]

まるで幼児だ。

トランプは、イランを徹底的にいじめに掛かる。

手下を世界に派遣して、イラン原油の輸入を止めるよう”説得中”とやら。

昨日は、何を言っているのか訳の分からぬツイーッターで”サウジの王、サルマンと合意した。サウジは200万バーレル増産し、イラン原油の市場からの消滅分を補填する。”と言う。

現在、サウジの原油生産余力は日量150万バーレル。

トランプの200万バーレルとは一日の生産量なのか、どうか判然としない。

サウジは現在、既に最大の生産を行っていると理解され、余力の日量150万バーレルの生産には、相当のカネと時間の投入が必要とされる。

トランプのツイッターに対し、トランプがサウジの原油生産を支配できるとすれば、オペックの崩壊を意味するあり得ない動きだとする嘲笑が飛ぶ。

サウジ筋からは、トランプ”増産”に付き、応じるかどうかの確認が無い。

バイロン
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身内の悲鳴;トランプ保護主義 [経済]

異常児トランプは商務相に対し、今度は自動車の輸入関税の検討を命じている。

アメリカ自動車業界の重鎮、ジェネラルモーター(GM)は先週金曜日、正式書簡で商務相に反論。

その主旨;

・新規関税はGMの競争力を削ぐ。

・輸入部品価格が上がり、GM車のコストアップとなり、販売力が落ちる。

・新関税によりGMの規模は縮小する。

・GMはアメリカの製造業の象徴だが、新関税で国内、および海外の存在が薄くなる。

・新自動車関税の賦課は、アメリカの雇用を増やさず、減らす。


バイロン

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トランプ包囲網;カナダの報復関税 [アメリカ州]

本日、7月1日を期してカナダはアメリカからの輸入品に報復関税を賦課する。

先週金曜日、カナダの外務相フリーランド女史は声明を発し;

・カナダはアメリカのWTO規則違反の鉄鋼アルミ製品への輸入関税に対抗し、応分の、過激で無い 報復処置を採らざるを得ない。

・アメリカからの輸入品目に、アメリカの不当課税額と等額の輸入関税を課す。
 
 課税総額は年ベイスで米ドル122億ドルとする。

 鉄鋼、アルミ製品の他、約250品目に10%から25%の報復関税を課す。
 
 主たる品目は、メイプルシロップ、ウイスキー、オレンジジュース、トイレットペイパー、ヨー グルト、ケチャップ。

・アメリカの鉄鋼アルミ製品への違法課税により、不当に損害を被るカナダの、鉄鋼、アルミ業界 に、15億ドルの政府の助成を実施する。

・アメリカの保護主義に対抗すべく、カナダは、EU、メキシコと共同して対抗策の検討に入った。


バイロン 
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血まみれのメキシコ総選挙 [アメリカ州]

本日、メキシコは大統領以下、国会、地方首長、および地方議会の総選挙の投票日。 

昨年秋口より現職大統領ニエトの後任選挙戦が事実上始まっていた。

有力候補者である左派の進歩派、”国家再生運動党”のオブラドール氏は全国にはびこる汚職、特に地方政治を牛耳る”組織暴力”の排除を謳い、人気がある。

しかし、彼の当選を阻止せんと地方のボスが動き出して、メキシコの歴史で最悪の政治的暗殺が記録されている。

公式に選挙戦が解禁された昨年の10月以来、130名の中央、地方の政治家が暗殺された。

ほぼ全員、進歩派、改革派の議員と候補者。

三日に一人が殺される異常事。

更に、未遂事件が500件を超えていると言う。

既遂、未遂含め、75%が進歩派を狙っている。

地方政治を我が物とする暴力組織は、麻薬が金を生む魔法の杖。

その蔓延振りは想像を超える。

彼らが、甘い汁を吸い続けるには、”変化“、”進歩“、”改革”を匂わす政治の動きを断固阻止しなくてはならない。

組織暴力の恐ろしい腐食力。メキシコだけの問題か。


バイロン



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