SSブログ

突然の蹴り合い:豪中経済紛争 [アジア]

中国政府は明日より、豪州からのワイン輸入に最高212%の懲罰関税を賦課する。

不法安価で中国へのワイン輸出が急増して中国ワインメイカーを破壊しているとし反ダンピングの懲罰関税の保護策を採る。

斯様な高関税では、豪州ワインの対中輸出は事実上、消滅する。

また今月に入り、中国は、豪州からの石炭の輸入に"環境保護"上の問題ありとして中国港への荷揚げを一時停止しており、現在、82隻の船舶が石炭を積んだまま、動きが取れず、港外に停泊している。

中国政府は、フアウェイの扱い、コロナ風邪に関する非難、ホンコンの民主化圧迫への非難、南シナ海における中国海軍の動きに対する抵抗行動等につき、先週、豪州政府に14条の抗議文を発している。

突然、鶏の蹴り合いの如き、紛争が生じた。

バイロン


nice!(0)  コメント(0) 

農業助成:最大の発火点 [連載ー英国EU離脱交渉]

UKのEU離脱で、EU結合の基盤である共通農業政策(CAP)によるUK農業者へのEU助成金が消滅する。

ロンドン政府は、離脱によってもUKの農業従事者は一切損害を受けず、従来通り、EU助成金と同額を支給されると確約してきた。

助成金次第で全UKの農業が崩壊する。

今回政府発表の来年度予算概要。

先ず、ウィルス政府が噛みついた。
概要によると、来年ウェイルスの農業者への助成金は、EU助成金より少ない。
ウェイルスの酪農、なかんずく羊業者の利益の84%がEU助成金だった。
ウェイルス政府は、来年度の助成金がEU協同農業政策助成金と同額であるとの政府公約違反だと、強烈な反対。
亦EU離脱でウェイルスの農産、酪農製品のEU輸出が関税の賦課で落ち込む。
その補償を如何してくれるのか。

全UKの農業界は固唾を飲んでロンドン政府の対応を見守る。

ロンドン政府は、助成金の計算基礎、その他詳細を発表すると宣言。

スコットランド、北アイルランドの自治政府は.それを待つ姿勢である。

バイロン
nice!(0)  コメント(0) 

ダイソンの冒険 [経済]

真空掃除機で一代をなした英国のダイソン社。
昨年は本社をシンガポールに移す決断。
最初の大仕事としてシンガポールで電気自動車を作ろうとして資力、技術で挫折し放棄。
今年は、需要減で世界に雇用の14,000人の従業員の900人を解雇。
商品は、"家庭内器具”で掃除機の他、照明器具、空気清浄機、ヘアー ドライヤー等。

今度は、"家庭の外に出る"新経営方針を発表。

即ち、IT技術、ロボット技術、電池開発、それに手持ちの家電のソフト向上に集中投資する。

新規投資対象国は、シンガポール、フィリピーン。

日本とその影響圏に入り込んでいたダイソン家電製品。

品質、気配りの点で日本製品に敵わない事実が露呈しているようだが新規に一勝負に打って出た。

バイロン
nice!(0)  コメント(0) 

欧州中央銀行:一層の金融緩和策へ [経済]

EUは大規模なコロナ対策金融システムの構築に合意済みだが、欧州中央銀行(ECB)は来月10日の理事会で新しく金融緩和策を打ち出す模様。

金融市場に、資金需要が減少し、資金供与も細ってきて互いにネガテイブな影響を与え合い、経済縮小の下方スパイラルを生じている。

ユーロ圏に来年早々経済回復の見通しは立たず、"二重底"の経済落下を避けるため融市場に刺激を与える。

ECBによる拡大した債券の購入、一般銀行への貸し出し条件緩和を進める。

特に小売業界の破産件数を押さえ、銀行に資力を付けるとする。

バイロン


nice!(0)  コメント(0)