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風が吹かない北欧州:為す術無い風力発電 [テクノロジー]

科学者は”地球的凪(global stilling)”と呼ぶ.

今年の北欧州。

”地表面風”の速度が際だって落ちた。


結果、各地の風力発電量が計画から大きく落ち込んでいる.

英国のケイスを見ると、
・2月26日から3月8日まで、弱風状況が続き、風力発電量は設備能力の11%にまで落ち込んだ。
 この期間の前後1ヶ月は25%だった。

・9月6日はほぼ無風で、設備能力の2.5%しか発電できなかった。
 昨年の平均風力発電率18%と比べると、ほぼゼロに近い。
 この日、英国は停止中の石炭火力発電所を急遽稼働させた。

欧州各地、風力発電の落ちこみを天然ガス、石炭火力発電所の再開で急遽補っている。

両原料価格は暴騰している。

それにも拘わらず、全ての風力発電を天然ガス、石炭発電に振り戻して行うのに比べ、無料の風力原料で節約されたコストは、各国に想像以上の恩恵を与えている。

バイロン



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OECD 国際最低法人税率15%合意 [国際]

昨日、パリにおいて永年の問題ー国際法人税削減競争、国際企業の脱税便法ーに一応の終止符が打たれた。

OECD参加国他136カ国は国際法人税率、”最低15%”に合意。

原則、2023年より施行。

その他、合意の注目点:

・タックス ヘイヴンの排除。

 法人利益の無税国への移転が違法となる。

・海外企業誘致の決め球となっていた法人税の削減競争が、効果を失う。

 法人税15%以下の国、アイルランド、ハンガリー、エストニアも合意。

 但し、ケニア、ナイジェリア、パキスタン、スリランカは、合意に参加せず。

・米国巨大デジタル企業の課税。
 本社所在地に拘わらず、国際市場で得た利益の計上を行い、課税する。
 国境を越えた利益の移動は、利益発生国に振り戻され.課税される.
 但し、適応は米議会の承認が必要。

 既に、個々に課税を決定している欧州数カ国との調整が難しい。

・15%は余りに低すぎ、これでは、海外企業誘致に法人税を使う従来の方式が改まら無い、との指摘
 あり。既に、豪州、ベルギーが現行の法人税率削減を検討している。

バイロン
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