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金の切れ目:ザンビアと中国 [国際]

G-20が合意した公的対外債務履行延期システム。

国際貿易の縮小、コロナ風邪の影響で公的海外債務の返済に窮している国に猶予を与えるしくみ。

”債務返済猶予仕組みーdebt service suspension initiative (DSSI)-”である。

本年度中に返済期限が来る債務に関し、6ヶ月の支払い猶予を与え、その間、4年を限度として、債権国とリスケを交渉する猶予を与える仕組みである。

既に多くのアフリカ諸国を主に73カ国が適応を申し出ている。

その内、ザンビア。

過去10年で際だって中国から借金を積み重ねてきている。

総海外負債110億ドルの三分一が中国からの借り入れ。

外貨稼ぎのエイス、銅の国際価格が暴落し債務不履行の瀬戸際に落ち込んだ。

中国は、DSSIの適応条件として、他債務国に先駆け一部を返済せよと迫っている。

他の債権国は、先払いで中国だけ優遇するなら、DSSIの適応を拒否すると脅している。

バイロン





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WTOボーイング違反裁定;米欧通商戦争 [米国2020年大統領選挙]

永年の米欧紛争の火種。

双方”旗艦”航空機メイカーに対する公的財政支援問題。

昨年WTOはEUがエアバス社に違法な財政支援を行っていると裁定、アメリカに欧州からの輸入品75億ドル相当に懲罰関税の賦課を認めた。
フランスワイン、イタリアチーズ等が対象となっている。

EUはワシントン州がボーイング社に違法支援を行っているとWTOに告訴してきた。

昨日、WTOはこれを認め、EUにアメリカからの輸入品40億ドル相当に懲罰関税の賦課を認めた。

これに対し、鷹派の悪名高い米国通商代表部ライトハイザーは更に報復を宣言。

”大西洋貿易戦争”の拡大が懸念される。

EUはWHOの決定につき、懲罰関税の実施は、11月3日の米大統領選挙結果を見てからとし、
交渉による紛争解決の余地を残すと発表した。

バイロン
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