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世界原油需給予測 [経済]

ミニオイルショックの日々。

昨日、オペック統計部局が下記発表。

・2019年の全世界の原油需要の伸びは予測を下回る。
 7月の予測で伸びは日量145万バーレルとしたが129万バーレルに下方修正する。

・国際貿易戦争、新興国為替の弱体化で原油需要が圧縮されてきた。

・2019年の全世界の原油供給の伸びは,アメリカの生産増を含み、非オペック諸国から日量220万  バーレルとなり、非オペック総供給量は6210万バーレルに達しよう。

・特に非オペックからの増産で,2019年、世界原油需給は.過剰供給となろう。


一方、アメリカ エネルギー情報局の公表。

・シェイルオイルを主にアメリカ原油生産は増加中。

 11月のシェイルオイル生産量は日量780万バーレルに達すると予測する。(最近予測を117000バー レルも超える)

・来月のシェイルオイル生産量は790万バーレルに達しよう。


サウジ石油相アルファリ氏は、10月以来 国際原油需給上、日量100万バーレルが過剰供給となっていると語った。


上記の展開で昨日、原油市場は更に緩み、アメリカSP500の石油会社部門は平均2.4%の株価を失っている。


バイロン








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メイ首相 関ヶ原の戦い [連載ー英国EU離脱交渉]

本日ロンドン、メイ首相の閣僚会議。

EUとの徹夜の交渉で離脱条件の合意がなった。

火事場のやっつけ仕事で最後の合意は400頁に纏められた。

メイ内閣の生命は本合意につき閣内の賛成の取り付けに依る。

クリーンにさっぱりとEUと離婚せよと主張の党内右派、それに同調、EUメンバーのアイルランドとの関係をすっきりと精算し、あくまでイギリスに留まりたいとする北アイルランドの民主連盟党(DUP)。

これら二派の”ハード離脱派”と、産業界を代表しEUと緩やかな関係の確立を求める過半数。

本日の閣僚会議で意見が纏まらないと,メイは即時,”急激断絶”対策に全精力を向けるとする。

しかし,閣内のまとまりが無いと首相は職を投げ出す可能性が高い。

既に,次期首相の座を狙う雑音が聞かれる。

尚,400頁の最終合意草案、内容は一切外に漏れていない。

閣僚会議の直前に関係者に配布される。

DUP党首は,メイにかみついた。

友党なのに何故土壇場まで合意内容を知らせないのか。

メイは不実で,如何なる合意であってもDUPは反対すると咆哮している。

バイロン

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イタリヤの反乱 [欧州]

6月に成立したイタリア反体制派、五つ星党と反移民のリーグ党の”ポピュリスト”連立政権。

EU委員会と前政権の約束を反故に、極端に拡大的な来年度予算を組んだ。

貧民層への現金給与、年金給与年齢の引きさげ、消費税を始め諸税の減税等を主眼とする、”大型ばらまき予算で景気を”刺激する”とする。

イタリア経済は,2008年の国際恐慌以来収縮を続けて,上昇の気配が無い。

既に公的債務額はギリシャに次いで危険水域。

国債利回りは5年来最高となり、既に金利支払い額が教育予算と同額となっている。

EU委員会は本日を期限に予算の組み替えを要求。

放漫予算では債務が更に増大し,ユーロ貨幣の信用を毀損する。

これに対し,イタリア政府は緩和財政の衝撃を与えねば,経済は覚醒しないと主張。

拡大予算しか救国の方策は無いと,組み替えを拒否した。

EU委員会には,懲罰罰金の手段が残る。


バイロン

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