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マクロンの野望 [欧州]

5年任期の2年目に入り,熱狂的歓迎で登場したフラン大統領マクロンの支持率は3割を割ってしまった。

自動車用燃料を電気主力にリードしようと従来型燃料に課税する意向を示して、週末はパリー周辺に30万人の”増税”反対デモ。

既に,庶民を知らない”シテイーボーイ“、”金持ち支援の大統領”と評判が悪い。

彼は今週、ドイツ議会で演説。

主題は 斬新な”ユーロ圏予算制度”の導入。

それに,”デジタル課税”。

前者は,既存のEU予算制度に対抗してユーロ圏メンバーだけの独自予算を持とうとの野心的提案。

後者は欧州で巨大な利益を得ているデジタル企業の課税問題。

ユーロ圏で統一された課税制度を作ろうとの提案。

主にアメリカ企業に課税する事に繋がり,ワシントンを敵にする。


説教好きな大統領、野心より夢想が強いと,余り事前の期待感は盛り上がらない。

バイロン

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経過期間の延長 [連載ー英国EU離脱交渉]

イギリスのEU離脱交渉。

EUの交渉責任者、バルニエ氏は27カ国の外相会議に新提案。

現在交渉中の.イギリス正式離脱後、双方に与えられる経過期間。

現在の予定では,正式離脱が明年3月末。

以降2020年末まで21ヶ月の経過期間を持つ。

その間,EUーイギリスの新関係に付き協議決定する。

この期間、イギリスは恰も離脱無きように,現在の関係を続けるが,EU独自の諸決定には口を挟めない。
亦、この期間、EU予算への分担金支払いも継続する。

無論,従来通り、ヒトの移動も自由に認める。

バルニエ新提案は,この経過期間を2年延長する。2022年末まで延長するとする。

彼は,イギリス内部政治的混乱、新協定の膨大な分野、協議に掛かる時間、等を勘案して,この際,時間的余裕を持つのが現実的とする。


EU、イギリス双方の反応はこれから。

バイロン
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米中言い分:APECの失敗 [国際]

パプアニューギニーのAPEC サミット。

30年の歴史で初めて共同声明に合意できなかった。

米中の衝突が原因。双方言い分;

・アメリカ(ペンス副大統領)

ー中国市場へ参入するには,技術の移転が条件となり,これまでアメリカは長きに亘り”技術窃取”に晒 された。
 中国がこの施策を改めない限り、アメリカは,貿易協議で譲歩しない。

ー中国の”一帯一路”計画は,関連国を”金縛り”にし、中国の勢力下に置かれる。

 アメリカの援助は比べて,公正である。
 締まりすぎる帯、一方交通の路は、与えない。

 中国から資金を受ける諸国は,主権を守るべきである。

ー中国の武力覇権行動に抵抗すべくアメリカは豪州のマナス島軍事基地に参加を決めた。

 また、日本、豪州、インドと共に、”クワッド(4者)軍事協力”を進める。

ーキリスト教精神を学ぶべき(注;参加国が驚いた意味不詳の発言)


・中国(習近平主席)

ー一国主義、保護主義は、歴史上成功した例が無い。

ー貿易関係で,複数国協定を嫌い二国間協定を推し進める手法は,アメリカの覇権行為に他ならない。 中国を複数国による国際協定から排除する意図である。

ーアメリカ以外の首脳との会談にメデイアの参加を禁じる。


バイロン
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