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落ち着かぬEU;スペインの政変 [欧州]

今度はスペインの政治異変。

6年間政権を維持した中道右派のラフォイ首相の民衆党は党内に秘密の政治資金を保有し違法な政治活動を行ってきたと、裁判所の判定で、一挙に国民の信任を失った。

350議席の国会で、僅か80議席しか、保有せず、党首サンチェス氏は議席さへ持たぬ社会党は、"汚職まみれのラフォイ政府を倒せ”と攻撃の火蓋を切り、既に、野党小党の大部分の賛同を得て、ラフォイ首相不信任案を議会に提出の手筈が整った。

"ミスターハンサム"のあだ名を持つサンチェス氏は、バスク党、極左ポデモス党、カタロニア州の2党党を糾合し、180議席の反ラフォイ票を集めた、と豪語している。

現地、本日議会での不信任投票が通れば"政治屋、サンチェス"の荒技が勝利し、イタリアに次いで、EU内部に揺るぎを生じる政変となる。

ラフォイは、これまでの政権運営に絶対の自信をもっており、不信任案は意味の無い野党の野合で"フランケンシュタイン連合”だとサンチェス一派を見下しており、首相辞任→総選挙の選択はしないと表明している。


バイロン
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トランプ貿易戦争;カナダの反撃 [経済]

トランプの鉄鋼アルミ製品輸入関税課税に対し、カナダのトルードウ首相は、声明を発し;
・課税は"絶対に許容できない(totally unacceptable)。
・課税により、カナダーアメリカ関係は根本的に変わった。
・カナダが年間アメリカから輸入している金額は128億ドル。
 カナダは、これに応分の報復関税を賦課する。

流石、世界で感情的国民のトップクラスのカナダの反応は明確。(尚、感情的国民の上位には、他にフィリピーン、韓国、オーストラリアが、常連)

バイロン


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トランプ総スカン;貿易戦争 [国際]

今日からカナダでG-7蔵相会議。

本日を期してトランプが欧州、カナダ、メキシコに国家安全保障の理由で鉄鋼、アルミ製品に防衛的輸入関税を課す。

EU、カナダは即時、アメリカに対し相応の報復関税を課すと発表。

カナダに集う各国蔵相は挙ってトランプ政府の”虚偽の事由(国家安全保障)”による自由な国際通商の破壊行動に強い抵抗姿勢を表明している。

なお、メデイアには珍しいと見えて日本の麻生財務相のみ、トランプ批判を一言も発していない、と報じている。(日本での彼のお粗末な発言才能からして、無言の方がいい?)

一方、ブラッセルで、EU委員会ユンカー委員長は記者団に"トランプのことを考えると、何時も頭が混乱する"と情けない本音を開陳した。


バイロン



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正気が戻ったイタリア [欧州]

EU第四の経済大国、イタリア。

戦後60を超す政権が出来ては消えた。

政治ゲイムはお国の趣味か。

今度は、珍獣、左右両極のポピュリスト連立政権の誕生である。

土壇場で、極端な反EU、ユーロ圏離脱のスローガンを外して、ブラッセルと協調するしおらしさを示す。

新政府の船出に対し、EU理事会、委員会とも、イタリアとの協力を協調し、同時に、政治が金まみれで、問題だとし、政治の浄化を求め、地方経済の活性化に、EU資金を当てにせず、自力で立ち上がるよう希望を述べている。

英国離脱でEUの重要さが再認識される昨今、血の気の多いイタリアも、一時、正気が戻ったと見るべきか。


バイロン
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