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民主党指導部に津波;オカシノ コルテズ女史 [アメリカ州]

アメリカ中間選挙の悲喜劇が展開中。

常軌を外れた共和党の豪腕トランプ旋風。

思いのたけ、たたきのめされて抵抗のエネルギーさへ失ったか、野党の民主党。

曰く進歩派が全国に薄く、確かに抵抗の人の輪を作りつつあるが、トランプのブルドーザーのような熱気に対抗できる人材は現れない。

その内の希望の旗頭、ニューヨーク州下院議員、過去10年選挙で無敗を誇るクローリー氏は全国民主党議員中、重要度第4位の重鎮。

今年の中間選挙で再選され、長年下院民主党代表(院内総務)を務めたペローシ女史に代わり、民主党の代表に選出され、さらには、選挙結果、民主党が勝利すれば下院の議長職をも襲うを期待された大物。

トランプのの猛攻に立ち向かえる民主党の希望の切り札とされてきた。

それが、昨日、ニューヨーク州民主党大会の下院議員候補者選出の予備選で初出馬、若輩28才のラテイノ,プエルトルコの両親を持つ、ほぼ無名のオカシノ コルテズ女史に"天地がひっくり返る”意外の敗退。

政治には経験が薄く、予備選でもクローリー氏は330万ドルの選挙資金を使ったが、コルテズ女史はたったの30万ドルしか使っていない。

"トランプが投げかける黒雲に立ち向かおう”と"国民皆保険、入国管理の緩和、国際物流の支援”等、単純なモットーの選挙選。

それなのに、予想を全く裏切って、重鎮を見事に打ち破ってしまった。

彼女は、11月には、アメリカ下院史上最年少の女性議員となろう。

民主党内部に激震が走っている。

党勢の立て直しに向け指導層、指導者選定に、大混乱が生じている。

2020年の大統領選にも大きな影響を持つ大地震である。


バイロン








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ダマスカス国際空港ミサイル攻撃 [中東]

シリヤ政府は、昨日イスラエルがダマスカス国際空港に2発のミサイルを発射したと非難。

被害のほどは不明。

無論、イスラエル政府は認めていない。

67年の中東戦争(”六日戦争”)でイスラエルはシリヤのゴラン高原を占領。

占領はこれまで国際社会の承認が無いがイスラエルは自国領土と独り割り切っている。

シリヤはイランと同心し政経関係が密接下の一途を辿りつつある。

イスラエルは今年当初より、シリヤ内部のイラン軍事設備に対し一方的な越境空爆を加えている。

バイロン
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不気味な崖っぷちー英国EU離脱 [国際]

現地ブラッセル、本日からEUの重要サミット。

英国の離脱交渉は待ったなし。

英国内の政治の揺れは英国らしく"真摯に”討議され続け、従い、訳の分からぬ複雑な選択肢が提唱される。

対応するEU側だが、英国の離別条件がはっきりせず交渉が進まない。いらだちが発火点に近い。

時間との競争に押しつぶされて、今回のサミットでは、離脱条件の交渉より、全く条件の合意無い、完全断絶の事態に備える討議になる恐れがある。

手のひらを返したような"ゼロ"関係にどう対処するのか、の協議である。

これまでとは異質な討議となる可能性がある。

根本的に、英国メイ首相の立ち位置が、振動しているのが問題。

俯瞰すると彼女は;

・EUの共同市場、関税同盟から完全に離脱する、と"明快な”発言を繰り返している。一方、

・離脱後も、EU諸国と”共同事業が残る分野”では、欧州裁判所の判定に従う。
 また、共同事業に必要な資金は無条件で支払うと譲歩。
 "共同事業"とは何か提案が無い。

・英国産業界の圧力に譲歩して離脱してもEUとの取引関係は"スムース"に継続するようにする、地続 きの北アイルランド、アイルランド間の関係も"スムース"に保つ、と発言している。
 しかし、具体的な方策につき提案が無い。
 "明快な”離脱に正反対の主張と疑われ"良いとこ取り"の不正直さだと、EU側は混乱し、怒りを感  じている。

現代世界史の最大の事件がそろそろ大詰めにさしかかる。


バイロン
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