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喧嘩の作法;メキシコとアメリカ [アメリカ州]

NAFTA協定が成立して、アメリカーメキシコ間にトラックの往来が、工場から向け地まで自由に出来るようになったが、アメリカ側はメキシコのトラックの安全性を問題にし、亦アメリカ トラック運転手連合ーチームスターの邪魔も入り、アメリカからは自由にトラックがメキシコに入るがメキシコからはアメリカに入れなかった。

そこで、メキシコは、抵抗上、アメリカからの輸入品を巧妙に選択して、報復関税を課した。

大物で無く、小さな産品100種類を選んだ。

例えば、オレゴン州からのクリスマス ツリー、ウイスコンシン州からの紙、ワシントン州の梨、等々、細々と選定して5-25&の関税をかけた。

参ったのはアメリカの関連生産者である。

メキシコの市場を失っては生きていけない。

彼らは地元の政治家に、泣きを入れて、トラックの自由通行を許して、報復関税を廃止してくれと猛烈な運動。

結局オバマが政治力を発揮し、アメリカのトラック野郎を黙らせて、メキシコも報復関税を廃止した経緯がある。


山椒は小粒で辛い。

メキシコは大国アメリカとの喧嘩の仕方を知っている。


バイロン
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好敵手メルケルと中国 [アジア]

ハイライトを当ててて見よう。

先月北京を訪れたドイツのメルケル宰相。

24.25日の二日間の公式訪問だった。

ハイライトを当てたいのは今回の訪問が、彼女の”宰相在任の12年間に、これで11日目の北京公式訪問”である点である。

先進国首脳としてこれはどの国より頻繁な北京との戦術的トップ外交である。

現在、ドイツの最大の交易相手国は中国となった。

双方交流金額は年間3200億ドルと驚異的な伸張ぶりである。

トランプの予測不能な外交姿勢で混乱が増す国際通商の最中、メルケルは、中国との強い協力関係を強調して、両国が今後、国際的"自由通商"環境の確保に協同すると合意したと述べている。

比較して、隣国の日本、対中関係に希望はあるのか。

好敵手、ドイツに何時でも先を越されて、知恵は無いのか。

バイロン

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傲慢の敗退;スペイン政変 [アメリカ州]

国際経済大混乱の荒波を乗り越え、再び、建設業を中心に、スペイン経済を立て直したラフォイ首相の民衆党。

6年続いた政権維持に絶対の自信を持っていた。

しかし、自信は奢りに繋がり、度重なる政権中枢の有力者の金銭スキャンダルが、国民の嫌悪感を高めて居たが、ラフォイは、野党がいずれも微少な小党で、数も多く、世間の汚職追放に手ぬるいとの非難を無視してきた。

昨日の議会。"弱小”社会党提案のラフォイ不信任案が、"弱小政党"殆どの180票の賛成を得て、通過(ラフォイの与党一派の反対は169票。議会総議席は350.)。
ラフォイの過信がつぶされた。

ラフォイは退場、新首相に、社会党党首サンチェスが選出された。

国際メデイアの見方だが、ラフォイの敗北は権力不敗の傲慢さに酔った"オウン ゴール"の自殺失点で、新政府の能力はまるで未知数だと評価は一致しているようだ。

バイロン
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通商戦争;反トランプ連合 [経済]

本日時点でトランプの鉄鋼、アルミ製品の米国輸入に国家安全保障の事由で保護関税が賦課されるのに対し全世界が反旗を翻している。

抵抗の主なる動き;

・EU28カ国は、本課税を"違法”としてWTOに提訴した。
 自動的に紛争解決のメカニズムが動き出し、判定は1年後に出される。

・EU委員会は早くて今月20日までに"具体的”対米報復関税を決定する。
 対象品目は、トランプ支持の州製品を狙い、ハーレーダヴィッドソンのオートバイ、バーボンウイ スキーが目玉。

・カナダはEUと歩調を合わせてWTOに提訴行為を行った。
 亦、7月1日よりトランプ新税に等額の報復輸入関税を実施する。
 対象品目は、ウイスキー、オレンジジュース、鉄鋼製品、アルミ製品が主。

・メキシコは、トランプの保護関税に等額の報復関税をアメリカからの輸入品に賦課する。
 対象品目は、豚肉、オレンジ、リンゴ、ブドウ、チーズ、鉄鋼製品。

通商戦争だと騒がしいが、欧州の株式市場は寧ろ上昇している。


バイロン


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