SSブログ

苦悩の英国;EEA [連載ー英国EU離脱交渉]

来年3月に迫った英国のEU離脱。

離脱交渉が失敗に終わると離脱後の英国と,EUとの関係が、何もなくなる危険がある。

即ち、英国は 例えばアフリカの諸国同様,EUにとり、ただの第三国となり下がる可能性がある。

現在EUとnonーEU国との間にEEA(European Economic Area -欧州経済区域)協定がある。

non-EU(非EU国)はノルウェー、スイス、リヒテンシュタインの三国。

現在,EU28か国とこれら3カ国はEEA協定のメンバーである。

三国は一定の対価を払い,EUの共同市場に参入が許されている。

対価とは;

・三カ国は,EU予算に一定の拠金を行う。

・一部例外を除き、三カ国はEUの規則を”無条件で”受け入れなくてはならない。

・受け入れがなされ常態化しているのが、三国を含む全メンバー間のヒトの移動の自由である。

昨日英国下院は 英国の離脱後、EUと新関係が合意できない場合、最低EEAに参加することを討議。

これを拒否した。

英国の国民投票は、”完全な"EUからの離脱であり、新関係は、過去や現在の慣習にとらわれてはならないと、の与党保守党の”ハード離脱派”の意見が通った。

しかし、真の理由は、EEAを受ければ、問題の労働者が継続し欧州から英国に流れ込むのを嫌ったから。

英国にとりアキレス腱である。

労働党は、内部分裂して投票に臨んだが、党の公式主張は"EEAはベストの選択でない。

他のよりよい関係を模索すべき”とする。

バイロン
nice!(0)  コメント(0)