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議会と政府;英国EU離脱交渉 [欧州]

来年の3月には英国はEUから離脱しなくてはならぬ。

如何なる形で離脱を果たすか。

今、英国メイ首相内閣と,EUとの交渉は土壇場に差し掛かる。

いわゆる、”ハード離脱”派が、与党保守党の主力だが、まだ党内に少数ながら、離脱反対の分子”ソフト派”が居る。

さらに、上院を含め、メイ首相の離脱交渉に不信を持ち、交渉経過、および結果について、英国議会は、最終的な承認乃至、拒絶の権利を持つ、と主張する”議会派”が多い。

これに対してメイ内閣は,EUとの交渉細部につき、議会―例えば625名の議員を含む下院に、交渉権を渡せば、異種見解が飛び出してまとまらず、いかなる交渉も不調に終わると、内閣の、議会を超えた交渉権限を主張する。

結局、メイの離脱交渉結果を議会が、どう見るかである。

離脱交渉を担当しているメイ首相の行政府の権能と、議会権能の関係をどう見るか、が問題である。

妥協が出来て議会には最終離脱交渉結果につき”意味ある議決(meaningful vote)を認める、となった。

しかし意味ある議決とはとは何を意味するのか。

メイの行政府がネゴった離脱合意を議会は反故にできるのか。


現在、立法府、行政府の憲法上の権限問題、両部門の対立の場合、いかなる救済があるのか、につき、英国は大揺れに揺れている。

もう時間が無いのに。

バイロン
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