トランプの食言？;米中首脳会談

英紙、ガーデイアンがシンガポールのトランプーキム会談の合意書を読み解いている。

いずれ日本のメデイアもそれなりに掌握し解説しようが、同紙に気になる報道がある。

すなわち、人道問題で、両首脳は意見を交換し、朝鮮戦争で北朝鮮に埋没、遺留された米兵５３００名の遺体の返還が合意されたと報じている。

一方で、日本の拉致被害者に関して、トランプは事前に阿部首相に仲介を約したにもかかわらず言及していない、と報じている。

バイロン

米朝首脳会談の結論

ＦＴ紙は両国首脳は１)北朝鮮は完全非核化を確約、２)アメリカは北朝鮮の政体変更を望まず、キム主席の身の安全を保障、の２点に合意し合意書にサインしたと報じる。

一方アメリカCNN,NBCも合意書の内容は不明だと報じている。

バイロン

反トランプ;一致団結のカナダ

G-７サミットで、トランプが発したカナダ首相非難讒謗のトウイッタ―。

カナダの”すべての”メデイアが例外なく、挙ってトルード首相の支援に回り、反トランプムードが極端に高揚している。

感情的国民と評判のカナダだが、今回、右も左も無くほぼ挙国一致の反米ムードは異常と言える。

来月１日を期してトルードー首相は対米報復関税(トランプの鉄鋼、アルミ製品への国家安全保障上の理由による保護輸入関税に抵抗して）を実施する。

国民は一様に大歓迎の様相である。

バイロン

米朝首脳会議;トランプの足場

アメリカ大統領は今、自国の法務省の捜査権が、先の大統領選挙戦にトランプ周辺がロシアと謀議の上言語道断にもアメリカ国民を欺いた疑惑に迫り、選挙戦中、トランプの選挙活動の指揮を執っていたマナフォート氏は当局から複数件におよび、不正行為を行ったと訴追を受けている。

今週は　彼がこれから始まる法廷闘争で、自陣の証人に対し虚偽の証言を強要する動きが明るみに出た。

現在保釈金を積んで監禁されていない容疑者だが、法務省は裁判所に、保釈の取り消しを求めた。

トランプ周辺に火の手が及ぶ。

容疑者が保釈を拒否され収監を恐れて、司法取引に応じると、トランプの悪行が明るみに出る。

現在アメリカ各州で、１１月の中間選挙戦が激しさを増している。

世論調査によると、トランプの共和党の劇的敗北が、予想され、新しい議会が、トランプの弾劾に動く公算が強い。

トランプの強みは、低学歴白人層の票田で、イラン、北朝鮮のレジームチェインジを狙う武闘主義の動きが、見えると、途端にトランプ支持層が興奮する。

トランプには”戦争”が中間選挙生き残りの切り札。

トランプは法務相、および彼の管轄下の特別捜査官の解任を企むがさすがにさような法治主義無視の動きは野党民主党ばかりか共和党支持者の激減を招き、彼の政治生命は極めて短いものとなる。

中間選挙でトランプ敗退は”現時点で”確実の様相。


華々しい米朝首脳会談だがトランプの国内の足場は複雑で弱い。

バイロン