SSブログ

メキシコ国境とアラスカ [アメリカ州]

昨年中間選挙でアラスカ州知事となった共和党の新人ダンリービーは昨日記者会見でトランプの、メキシコ国境の壁の主張に賛同の意を表明。

アラスカは、州の軍隊(州兵)を3000マイル離れた南の国境に派遣する用意があると語った。

その舌の根が乾かぬうちに、アラスカ州軍部は左様な準備は一切行われていないと暴露。

また、仮に、メキシコ国境に出動するならその費用は、トランプの連邦政府が負担するだろうと、表明している。


(本日のABCニュースから)


バイロン
nice!(0)  コメント(0) 

タイの軍政;総選挙の行方 [アジア]

国家混迷を救うとしても、軍政が居座っては国際社会の非難を避けられない。

2014年世界を驚かせた赤シャツ、黄色シャツのバンコック市街戦。

立憲王国タイの政治混乱に立ち上がった軍のクーデター。

チラユー将軍の軍事政府は終に早期総選挙を求める世論に屈して3月に総選挙を行う。

王の姉君が反軍政の政党、クーデターで追い出されたタクシン、イングリッグ 兄妹首相の政党プエタイ党(タイ党)の分党であるラクサ チャータイ党から選挙に打って出ると騒ぎを起こしている。

FT紙が行った世論調査が、厳しい政情を浮かび上がらせる。

主たる点;(調査対象はバンコック郊外の’消費者’)

・軍部が創設した政党ファラング プラチャラット党を支持するのは9%。

・同党は首相候補に当然ながらチラユー将軍を推挙している。
 チラユー将軍の”再首相就任”に関して支持率は悲劇的に低く、特に、35才以下の年層では”僅か  の”5.2%。

・支持政党別では;
 1)赤シャツのプエ タイ党24%、亡命中のタクシン、イングリッグの党。
 2)民主党 14%。都市層、知識層を代表する反タクシンの青シャツ党、
 3)”将来前進党” 11%。タイ政界の新現象。2年前に結成。 軍政に反対。軍政打倒のためな   らプエ タイ党との連携も辞さない。中心は圧倒的に若年層。今回選挙の台風の目か。
 4)ファラング プラチャラット党。上述の9%。若者の新党にさえ遅れを取っている。
 5)無関心層が多勢でタイ有権者の特徴が顕著。

チラユー将軍は、選挙法を改正、選挙区分をプエ タイ党不利に書き換え(その為プエ タイ党は分党を作り抵抗している)。

上院250名の議員は政府指名とし、首相指名には投票権を持つと改訂。

今回、下院でチラユーが敗れると抵抗にあらゆる手を繰り出そう。

クーデター時点より更に複雑な政争が予想される。


バイロン



nice!(1)  コメント(0) 

カタロニア;スペインの地雷 [欧州]

誇り高いスペイン国民。

8ヶ月前に、汚職騒ぎで長期政権を失った中道右派の国民党(PP)。

350議席の国会に僅か84議席しか持たぬ社会党に棚ぼたの政権が転がり込んだ。

サンチェス首相は際どい綱渡りの連立工作で自転車操業。

兼ねてより独立志向の最大州、カタロニアの諸政党が頼みの綱。

ところがスペイン大衆はかってのフランコ独裁時代が懐かしい。

強いスペインだった。

カタロニアの独立など語るに落ちる。

フランコ時代に出来た憲法に、分離独立の動きを国家反逆の重罪として禁じている。

昨年夏、カタロニアに独立の可否を問う国民投票を強行した州政府。

マドリッドは州政府関係者を12名を”憲法違反”で逮捕した。

カタロニア州は、スペイン一の富裕州。バルセロナが州都で抜群の繁栄振り。

他のスペイン各州とは言語も文化も違い、フランス、イタリアに近い。

先週12名の”反逆者”の公判がマドリッドで始まった。

カタロニア州選出の国会議員は”公判”は政治的弾圧だとし、サンチェス首相に中止を迫る。

政権維持に不可欠の仲間からの要求。

首相は司法独立を口実として調整を拒む。

終に、連立が崩壊。

サンチェスは予算編成が出来ず、先週、議会を解散。

4月の総選挙に賭ける。

急に”フランコイスト(フランコ主義者)”を自称する”ポピュリスト、極右政党が頭をもたげてきた。(Vox党が話題)

ジョージ オーエルの”カタロニア賛歌”の時代がよみがえる。


バイロン
nice!(0)  コメント(0)