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後戻り:リビヤの悲劇 [アフリカ]

カダフィ亡き後のリビヤ。

各地軍閥の跋扈で荒れに荒れていた。

国連の調整努力効果あり、ポストカダフィの勢力争いに国連主導で終止符が打たれた。

トリポリに新大統領府と、その諮問機関、全国統一の国民国会の創設が成り、今年は、残存の国内軍閥を含めての国家合同会議を設け新生リビヤの船出だと思われた。

既に、国内は落ち着きを取り戻しつつあり、内乱で壊滅状況だった原油生産も日量120万バーレルに迄回復していた。

国の東部を抑える軍閥のハフター将軍。従来よりカダフィの後継者を自認してきた。

彼の勢力地域は国南部の原油生産地帯を含む。

今週、国連事務総長もトリポリ入りし、上記、国家安定の国家大会議を主催する段取りまで出来ていた。

その瀬戸際、ハフターは突如トリポリを軍事攻撃。

突然リビヤは再び、舞台が急暗転。


バイロン
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際どい賭け;豪州議会解散総選挙 [アジア]

与野党均衡の特殊政情、オーストラリア。

昨年夏、保守連合ー自由党、国民党連立ーの代表にのし上がり首相の座に着いたモリソン氏。

連立政府は3年来、世論調査の支持率で常時、野党、労働党に水をあけられて不人気である。

今年、早々、モリソン首相は新年度予算の枠組みを発表。

それによると:

・ここ10年間で最大の減税パッケイジ
・年金生活者に”現金の配布”
・国民健康保険の財務基盤拡大
・教育の無料化

と大風呂敷を広げている。

豪州経済は中国経済に紐付きの実情で、中国経済次第で景気が上下する。

未曾有の減税を餌にするが、他の財政の出前が多すぎて、如何に中国経済の復活が助けても収支のバランスは望めない。

モリソンは、国の総監(英国女王の代理、国の最高権威)に議会解散を申し出た。

座して、益々野党人気に押されては先が無い。

総選挙は5月の18日。


バイロン
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9億人の有権者:インド総選挙始まる [アジア]

本日から約一ヶ月をかけてインド総選挙が始まる。

総有権者数9億人、大人口民主国家の”マンモス”総選挙。

選挙は全国を小分けにして6日かけて行われる。

最終日が5月19日で開票は23日から始まる。

5年前ガンデイー以来の伝統のコングレス党から政権を奪ったバラテイア ジャナタ 党(BJP)。

駅頭の弁当売りの子供が刻苦勉励して、政権の座にたどり着いたモデイー首相。

民衆のヒーローとしてのし上がったモデイ首相は最初の在任5年間に革命的貨幣改革(高額紙幣の無効化)、歴史的な消費税の導入、を実行した。

経済革命を通じて”楽しいインド”の誕生を謳ってきた。

また、核兵器保有の宿敵パキスタンとは強く対立する姿勢を貫いている。

しかし、最近、インド経済の停滞が表面化している。

先月までの5四半期、連続して縮小中。

年換算GDPは6.6%と落ち込んでいる。

今年3月末までの第一四半期で、バイクの売り上げが昨年同期比11%の危険な大幅減少である。

伝統の保守陣営を代表してコングレス党はモデイの”軽薄で危険な政策”を攻撃している。


バイロン




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苦悩の延長 [連載ー英国EU離脱交渉]

昨日のEU27サミットで、英国の最終EU離脱期限を10月31日に延長すること、6月末に状況の見直し(review)を行う、最終離脱期限以前に現離脱協定が英国議会に承認されたらその時点で離脱する、との決定が成された。

付随する条件については明らかにされていない。

英国メイ首相に拒否する理由が見当たらぬが、これで、”大英帝国”の構造問題(スコットランド独立問題、北アイルランドのアイルランド帰属問題、等)を含め、メ首相には”苦悩の延長”となる。

バイロン
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