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スリランカの衝撃 [アジア]

インドのタミール系と、現地シンハル系国民との闘争は10年前に終焉している。
インドの容喙は停止したことになっている。

以降、10年に近い”平和の時”を過ごしてきたスリランカ。

お茶と、衣類の輸出のほか、確たる外貨獲得商品はない。

しかし、今や中国の一帯一路計画の重要中継地点として脚光を浴び、中国資本に加えて中東のドウバイからも観光資源開発、富裕層の居住地建設に巨額のカネがつぎ込まれている。

英国は戦前からの“縁”を強調し、教育の共同作業に力を入れ囲い込みに執念を燃やす。

週末の首都コロンボの3高級ホテル、全土3カ所のキリスト教協会への爆弾テロ。

邦人を含む207名が命を落とした。

国際空港に隠された爆弾は未然に発見され処理されている。

国家非常事態宣言が発せられて、13名の”テロリスト”が逮捕されたと報じられる。

しかし何処のグループからも犯行声明は無い。

バイロン
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幻滅の勝利:ウクライナ芸人大統領 [欧州]

ゼレンスキー氏は41才。

ウクライナのお笑い芸人。

汚職に染まる大統領を風刺するテレヴィ喜劇の主役を演じていた。

大統領選に出馬すると宣言したのも今年初めの同番組の途中だった。

一切の政治的経験が無い。

外交経験も皆無、経済界に知己もいない。

相手は、現役富裕者層の代表、ポロシェンコ大統領、更に進歩派を代表する手練れのテイモシェンコ女史。

3月末の三者の選挙、テイモシェンコが落ちて、現職とお笑い芸人との決戦投票となった。

なんと、75%対25%もの大差でゼレンスキー氏の圧勝となった。

現代の世界政治に珍事が起きた。

勝利宣言で、ゼレンスキー氏は”自分は、ポロシェンコ大統領により選ばれた。彼の悪行が自分を大統領にした。”と述べ”選挙民を決して失望させない”と表明。

選挙民の現行政治に関し恐ろしいまでの失望、幻滅が、”一切何の能力も無い”白紙の芸人を国家の代表に押し上げた。

ゼレンスキーの組閣人事が見物。

有能な同士を集めて、国家経営の先行きを示せるか。


バイロン
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家賃破産とCVA [欧州]

ロンドンのチェインストアー大手が次々と撤退の動き。

インターネット取引に押されて売り上げ漸減。

最近、特に露見しているのが私募ファンドの”悪徳”商売。

彼らは、小売りストアーの建つ土地の所有者、乃至、彼等が借りているビルの所有者を狙い、買収してきた。

いわば、絡めてからの攻撃で、チェインストアーの土地、店舗の借り賃を自由に切り上げてきた。

チェインストーはインターネットに押され、私募ファンドが支配する家賃の圧力に挟まれて、撤退に追い込まれる。

米国、チャプター11の英国版、CVA(company voluntary arrangements)の適応事例が増える。

既に、トイザラス、HMV,ハウス オヴ フレイザー等の歴史あるチェインがCVA制度のもと、”事実上”の破綻処理にはいっている。

現時点でロンドン内小売り業160店舗の閉鎖が噂される。

CVAの特徴は、家賃の強制切り下げを、法的に強制出来る点。

小売り不況の元凶を、私募ファンドが支配する家賃にありと認め始めた。

バイロン
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